2013-02-25 | |
テーマ:祭り・イベント |
初湯式(八瀬天満宮)
こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
1月25日に八瀬天満宮(やせてんまんぐう)で行われました
初湯式(はつゆしき)です
八瀬天満宮についてご説明しますと
八瀬(やせ・京都市の北東)と呼ばれる地域にある神社で
菅原道真(すがわらのみちざね)が比叡山に登る途中に
この場所で休憩していた事から
彼の没後、社殿が創建されたのに始まります
そんな八瀬天満宮で行われる初湯式は
五穀豊穣、無病息災を願って
舞や湯立てが奉納されます
菅原道真の命日であるこの日に合わせて行われ
彼を偲ぶ神事でもあるんですよ。
※今年で没後1110年です。
それでは祭の様子を見ていきましょう
10時頃、関係者が揃うと
本殿前に設置された舞台へ巫女が上がり
神楽が奉納されます。
右手に鈴、左手に榊を持ち
ゆっくりとしたスローペースで踊ります。
静まり返った境内に響く鈴の音と巫女の舞に
皆さん見とれていましたよ
こちらは太鼓と鐘をならしているこの方達は
『八瀬童子(やせどうじ)』と呼ばれる方々です。
八瀬童子について少しご説明しますと
八瀬童子とは歴代天皇陛下の棺を担いでいたとされる方々です。
何故、童子と呼ぶのかと言うと
草履に、髪の毛を結わず長く垂らしている姿が
童の様に見えるからという事みたいですよ。
舞の動画はこちらをご覧ください。
2分程、舞が奉納されると続いて
本殿前に設置された2つの釜を使い
湯立て神楽が始まります
最初に『杓取(しゃくとり)の儀』を行います。
天上界の水を汲み取って釜の中に入れる仕草なんですよ。
その後、塩や米、御神酒を釜の中へ入れて
御幣でかき混ぜます。
良く見る湯立ての御幣と違い
巫女の半分程もある特大の御幣が使われていて
ビックリしちゃいました
こうして準備が整うと
煮えたぎった釜の中に笹を浸し
十分にかき混ぜると・・・
勢いよく笹を上げ
お湯を数回、本殿へ向かって振り撒きます
神饌には約3センチの大きさに切られた昆布と大根、そして御神酒がお供えされていましたよ。
その後、巫女は
本殿内から見ていた高殿(こうどの・リーダー)に
鈴を鳴らして貰えるようにお願いします。
高殿とは毎年、交替で最高齢の方に回ってくる
大変名誉な役目なんですよ
神事における最高責任者となり
神に仕える身となるので
1年もの間、精進料理しか口に出来ないそうです。
高殿が本殿から出て来ると
吊るされている鈴を鳴し
神様に1回目の湯立てが終わった事を報告をします。
湯立て神楽の様子はこちらをご覧ください。
藍色の帽子を被った独特の格好は
菅原道真が頭巾を被っていたと言われる事にちなんでいるそうです。
梅のマークが記されているのも道真ゆかりだからなんですね
その後、左の釜でも同様の事を行い
最後に高殿の方が2名、本殿前で鈴を鳴らし1礼をすると
40分程で神事は終了しました。
境内では
釜からすくったお湯や御神酒が
参拝者に配られていましたよ
そんな初湯式が行われた八瀬天満宮の場所はコチラ↓
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