2013-01-19 | |
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明恵上人命日忌法要(高山寺)
こんにちは京子です。
本日ご紹介するのは
1月19日に高山寺(こうさんじ)で行われました
明恵上人命日忌法要(みょうえしょうにんめいにちきほうよう)です
※今年で782回忌になります。
明恵上人は
平安後期から鎌倉初期に活躍した僧侶で
華厳宗(けごんしゅう・唐の時代に出来た宗派)の中興の祖と言われています。
お釈迦様を慕い、実践を重視し坐禅を好み
高山寺の裏山にある1尺(約30センチ)以上ある石で
座った事のない石は無いというほどだったそうですよ
※その他にも木の下や岩の洞窟などあらゆる場所で坐禅をされたそうです。
開山堂の中には『明恵上人坐像』が安置されています。
また、19歳の頃から、死ぬ2年前までの
40年もの間に見た夢を記した『夢記(ゆめのき)』を綴った事でも知られています。
※密教では夢を見る事も修行の1つだったようです。
その他にも
栄西(えいさい・中国から日本にお茶を持ち帰った人)から贈られた茶の実を
明恵上人が植えて育てたところ
眠りを覚ます効果があると分かり多くの僧に勧め
ここから全国にお茶が普及したと言われています
日本初の茶園を作ったお坊さんとも言われ
宇治茶で有名な宇治にもお茶の種をもたらした人なんですよ。
そんな明恵上人が眠る高山寺は
京都市の北、栂尾(とがのお)と呼ばれる地域にあります。
774年に光仁天皇(こうにんてんのう)の勅願によって開かれた当初は
神願寺都賀尾坊(じんがんじとがをぼう)と呼ばれていましたけれど
1206年に明恵上人が後鳥羽上皇より敷地を与えられ
高山寺と改めたと言われています
この他にも兎や蛙、猿などを擬人化して描かれた
日本最古の漫画と言われる
『鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)』がある事で有名ですよね。
※明恵上人や高山寺について詳しくは、高山寺の記事をご覧ください。
では早速レポートしていきましょう。
10時半頃、高山寺に到着すると
関係者の方が石水院(せきすいいん)から出て
開山堂へと向かわれる所でした
開山堂では30分程、法要が行われ
一般の参拝者も焼香をあげる事が出来ましたよ
明恵上人についてもう少しお話しますと
承久の乱(1221年・鎌倉幕府と後鳥羽上皇の戦い)においては
敗れた朝廷側の兵をかくまった為に
北条泰時(ほうじょうやすとき・鎌倉幕府の時の執権)に捕らえられます
その時に明恵は
「どちらかの味方をする気持ちは全くないけれど高山寺は殺生禁断の地である。
救いを求める者は袖の下にも隠してやりたいけれど
それが政治の妨げになるのなら即座に私の首を斬ってみなさい!」
と言うと、北条泰時は感動し
これ以降、明恵上人を師と仰いで、たびたび高山寺を訪れたそうですよ。
敵の大将を前にして物怖じせず一喝するなんて凄い人ですよね
お話を戻しまして
その後、明恵上人の墓所である
開山堂の上にある御廟(ごびょう)へ向かい法要が行われ
50分程で明恵上人命日忌法要は終了しました。
普段は御廟がある場所へは入る事が出来ないのですけれど
本日だけ特別に入る事が出来るんですよ
ここでも一般の参拝者はお線香をあげる事が出来ますので
来年は明恵上人の783回忌に
手を合わせに行かれては如何でしょうか
一連の様子は動画でご覧ください。
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