メモ2010-07-13
テーマ:祭り・イベント
関連:祇園祭 2011 長刀鉾稚児社参(八坂神社) / 

祇園祭 2010 長刀鉾稚児社参(八坂神社)

こんにちは京子です


はい祇園祭もいよいよ

明日14日から宵々々山(よいよいよいやま)


「今日ってよいよい?」

「違うよ、今日はよいよいよいだよ?」

「そっか、じゃぁ明日がよいよいだね。」


そんな会話が京都で、この時期になるとよく耳にします


初めて京子が京都に来た時には

よいよいよいって何?って思った記憶があります


17日には山鉾巡行が行われますが

その前日(16日)を「宵山(よいやま)」と言います。

宵山の前日(15日)は「宵々山(よいよいやま)」

宵山の前々日(14日)を「宵々々山(よいよいよいやま)」

というんですね


四条通りや烏丸通りも一部、歩行者天国になり屋台が登場するのが宵々々山から宵山にかけての3日間観光客に加え、地元の人も大勢、八坂神社を中心に四条通りや烏丸通りなどに立ち並ぶ山鉾を見て回る人も一番多い3日間なんです


そして、本日はその山鉾のひとつ、長刀鉾(なぎなたぼこ)に乗る稚児(ちご)が「神の使い」になる儀式


祇園祭 社参の儀

社参の儀(しゃさんのぎ)

を見に八坂神社に行ってきました


朝から小雨がパラパラと降ってきて

もしかして、中止するんじゃないかなと、ちょっぴり京子心配になっちゃいましたが・・朝10時に、長刀鉾に行ってみると


いましたーっ。


祇園祭 社参の儀の白馬

白馬!!


はいここで今日の段取りをご紹介

稚児は、この長刀鉾から白馬に乗って八坂神社を目指します~そして、到着すると行われるのが稚児が神の使いとなる儀式である、「社参の儀」が行われるという流れなのです

では予習も終わったところで、行ってみましょーっ。


小雨の中

報道陣や観光客などが長刀鉾周辺に大勢っ。


祇園祭 社参の儀・長刀鉾のお稚児さん

稚児が抱えながらお馬さんへと乗り込みます~

稚児の衣装は平安装束の一つである

金色の綺麗な立烏帽子(たてえぼし)に水干(すいかん)姿で

今日もばっちり決まっています


祇園祭 社参の儀・長刀鉾のお稚児さんその2

お馬さんに乗った稚児を始め、かなりの行列になる為

四条通りも一部封鎖しながら、出発します


行列の中には裃姿の人が大勢いますが・・・これは何なのかと言いますと

稚児は社参の儀の中で、

「10万石」と「五位少将(ごいしょうしょう)」の位を授かる


「お位もらい」が行われるんです

ちなみに五位を貰うのはすごい事で、あの源義経が壇ノ浦の戦いで勝利を収めてやっともらえた程の位だそうです~そして、10万石も同様に本日ゲット


祇園祭 社参の儀・長刀鉾のお稚児さんその3

つまりこの行列は・・・

大名行列だったんですね

なので裃姿の人がいるという事なのです。


さて、お馬さんに乗った稚児

いくら今からお偉い位を貰えるといっても・・・


ばっちり信号は守りながら

30分ほどかけて八坂神社までの距離、約1.5キロを進んでいきます~


京子も、先回りをする為、急ぎ足で八坂神社まで移動しました


さすがに、大名行列も到着する前なのでそんなに人は

いないかなぁと思っていると


もう・・・かなりの人

取材陣や観光客も小雨の降る中

今か今かと八坂神社へと向かっている稚児を待っているんですね


そしてーっ!

八坂神社がザワザワしだした頃

「はーい、ここを通られます、道、開けてくださーい!!」

「あ、そこダメですよ!どいてくださーい!!」


という声の中、

八坂神社の正門である南門から

本殿までの道が開けられます


長刀鉾の稚児が八坂神社に来るのは7月1に行われた「お千度の儀」以来ですね

あの時は、祇園祭の祈願とご挨拶でしたが

今回は位を授かる重要なイベント♪

いっそう皆さんも厳粛な雰囲気を感じましたっ


そういえば小雨が降っている中、八坂神社では傘を差しながら見物されている方も

何人かいらっしゃったんです。

すると・・・

「お稚児さんが通られる時は傘は閉じてくださいね!」

と、声をかけられます。


どうやら傘を差しながらですと、失礼にあたるみたいですねなるほど~!初めて知りました~!


そして・・・

いよいよ


あっ


あああっ

祇園祭 社参の儀・長刀鉾のお稚児さんその4

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!


門の前で白馬から下り、ご入場されます!

祇園祭 社参の儀・手と口を清めるお稚児さん

まずは、手と口を清め、いざ本殿へご入場~っ。


ここで、「10万石」と「五位少将」の位を授かる「お位もらい」が行われます。・・・もちろん中へは立ち入り禁止


祇園祭 社参の儀・お稚児さんと禿(かむろ)

そして待つ事40分・・・


いよいよ、まずは稚児の補佐役である禿(かむろ)の2人が登場。

そして、ゆっくりとゆっくりと出てきた稚児

記念撮影をしていました


ここで京子チェック

「社参の儀」が終わると稚児は神の使いとなるため

17日に山鉾巡行の後、「お位返しの儀」が行われるまでの間

なななーんと、


祇園祭 社参の儀・長刀鉾の強力とお稚児さん

地面に足を付ける事が許されません

これはかなり厳しいというか・・・厳格ですね

その為、

強力(ごうりき)と呼ばれる稚児を肩に担ぐ人と一緒に移動します


そして、地面に足を付けてはならないだけでなく

もちろん

きゅうりを食べるのも禁止だし・・・

八坂神社の神紋が、輪切りにしたきゅうりの切り口に似ている為)


調べてみると

母親を含め女性との接触は一切しないようですし・・・


もしかすると・・・


ワン○ースも読めない・・・

( ´Д`)ついでに、ポケ○ンも出来ないかもしれない(汗)


そんな大変な役目である稚児。

小さい男の子なのにご立派としかいいようがないですね

17日までの4日間頑張ってください。


それにしても、いつ見てもかわいい稚児。

この稚児の髪型にもじつはしっかりと決まりがありまして

6月30日には「理髪の儀」というものもあるんです

前からは見えませんが襟足を三角に剃り上げ「うろこ」と呼ばれる髪型になるんですね。これは2人の禿も同じです。前髪をかわいく揃えているのもとってもお似合いです!


そんな稚児は正門まで強力に担がれた後は白馬に再び乗って帰って行かれました

稚児さん、また会いましょう~

それまでお元気でっ


ちなみに14時からは京都南区南久世町にある綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)から来た2人の久世稚児(くぜちご)による社参の儀も八坂神社にて行われます。

参拝の手順等はほぼ同じです。

しかし、久世稚児の場合はお位貰いなどはなく、自分で歩いて帰るところが違ったりするんです。彼らは山鉾巡行の後に行われる神幸祭や還幸祭で馬に乗り、神輿を先導します。


そんな社参の儀が行われた八坂神社の場所はコチラ↓

大きな地図で見る

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