今回ご紹介するのは、京都市東山区にある
建仁寺(けんにんじ)の塔頭寺院
霊源院(れいげんいん)です。
霊源院は、建仁寺の境内南東の場所にある
通常非公開のお寺ですが
毎年、5月中旬から6月中旬の約1か月間、
特別公開されています
この時期は甘茶の花が咲き誇り、
通称「甘茶の寺」として知られているんですね
建仁寺67世である一庵一麟(いちあんいちりん)によって、
霊源院は応永年間(1394~1428年)に創建されました。
建仁寺は俗に「建仁寺の学問面(がくもんづら)」と呼ばれ、
栄西(えいさい)をはじめ、漢詩や漢文に秀でた僧を
多数輩出し、五山文学と呼ばれる文芸を
創りだしたんですけど、漢文学・五山文学の
最高峰寺院とされたのが霊源院なんですね。
その後、お寺は荒廃しましたが、
現在の住職の代で復興を遂げました
それでは、早速中に入っていきましょう。
本堂に入る入口では、お地蔵さんと甘茶の花が
出迎えてくれました♪花に埋もれているって感じですね(笑)
そして本堂に入ると、まずは
ご本尊の薬師如来にお参りさせていただきます。
そして、天井を見上げると・・・
なんと龍が描かれています!!
中国のビジュアルアーティストである
陳漫(チェンマン)氏によって奉納された天井画で
「墨龍図(ぼくりゅうず)」といいます。
お寺の人が、「寝転がって見てください」と言ってくれたので
お言葉に甘えて、寝転がって見ました!迫力満点!
お寺で寝転ぶって、かなり贅沢な気分
そしてこちらが冒頭でもご紹介した甘茶の庭です!
6月頃には甘茶が一面に咲き誇ります。
本当に美しいですね~♪
ちなみにこの庭は比較的新しく整備されたもので
2020年に作庭され、「鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)」と
名付けられました。
なんでも戦国武将「今川義元(いまがわよしもと)」の
生誕500年を記念して作られたそうです
実は今川義元は、霊源院で修行したことがあるそうです。
そういったゆかりから、この庭が作られたのですね。
そして、こちらのお庭、実際に歩いて回ることができ、
目の前でお花を見ることもできます。
そして何よりも贅沢なのが、お茶とお菓子を食べながら、
ゆっくりとお庭を鑑賞することができるんですね
最後に霊源院の茶室をご紹介します。
「也足軒(やそくけん)」という四畳半の茶室には
だるま絵の描け軸がかかっていて、
禅寺の雰囲気が漂っていますね。
ちなみに霊源院にはもう1つ茶室
「妙喜庵(みょうきあん)」があるんですけど、
そちらの方は撮影禁止だったので、写真はありません。
実際に拝観して見てくださいね
ということで今回は甘茶で有名な
霊源院をご紹介しました。霊源院の場所はコチラ↓