今回ご紹介するのは
京都市左京区の吉田神社(よしだじんじゃ)側にある
竹中稲荷神社(たけなかいなりじんじゃ)で行われた
秋季大祭(しゅうきたいさい)・お火焚祭(ひたきさい)です!
竹中稲荷神社は、吉田神社
(よしだじんじゃ)の境内末社で
標高102メートルある吉田山山中に建っている
お稲荷さんなんですね~
竹中稲荷神社
創建については
詳しくわかっていないそうですけれど
在原業平(ありわらのなりひら)の住居が
神楽岡稲荷神杜(現在の竹中稲荷神社)の
側にあったといわれている事から
平安時代初期には
この地にあったとされています
ちなみに業平は、平安時代初期の歌人で
伊勢物語(いせものがたり)の主人公ともいわれる
女性から大変モテた平安のプレイボーイです
※伊勢物語は、作者不明の仮名の文と歌の連鎖で描かれる恋愛、友情、人間模様が描かれている物語。
さて、そんな業平ゆかりの
お稲荷さんである竹中稲荷神社で
毎年11月3日に行われているのが
秋季大祭とお火焚祭なんですね~
竹中稲荷神社ののぼり
秋季大祭に続いて
お火焚祭が行われるといった感じです
このお火焚祭というのは、旧暦の11月頃に
神社やお寺、民間等で行われている火祭の事で
主に関西を中心に行われているんですよ
神楽(かぐら)の際に焚く
篝火(かがりび)の庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭である
新嘗祭(にいなめさい)が起源といわれ
御神酒や米等をお供えして火を焚き
五穀豊穣(ごこくほうじょう)に感謝すると共に
火の霊力で罪穢れ(つみけがれ)を祓って
願い事を祈願したりするんですね
神社で、お火焚をする場合には
社殿の前に願い事の書かれた
火焚串(ひたきぐし)や
護摩木(ごまぎ)等を
井桁(いげた)のように組んで
お炊き上げをするのが一般的です!
こちらの竹中稲荷神社でも
拝殿の前に火床が意されていました
竹中稲荷神社の火床
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が行われたり
火が衰えてきた火床にミカンや
饅頭(まんじゅう)を投げ入れて
参拝者に授与したりするんですね。
それでは早速レポートしていきましょう
午後13時半頃、境内に着くと
境内には、関係者の方やご近所の方が
たくさんいらっしゃってました~
早速、護摩木に願い事を書き
準備は万端です!!!
竹中稲荷神社の護摩木
しばらくすると、神職の方や
関係者の方が鳥居の前に集まり
本殿に向かって進みます
神事が始まると、まずは
お火焚の火床や用意されている護摩木を
お祓いするんですね~
火床をお祓いしている様子
その後、本殿で罪や穢れを祓う
修祓(しゅばつ)が行われます
修祓(しゅばつ)の様子
神様は罪や穢れが大変お嫌いですから
祓っておくんですね~
そして、宮司による
祝詞(のりと)が奏上(そうじょう)されます
ちなみに祝詞とは、神職の方が神前で
お祭の目的や神様に捧げる祈りの言葉を
申し述べるものですよ~
祝詞奏上に続いて
宮司の方や関係者の方が
玉串を使った拝礼である
玉串奉奠(たまぐしほうてん)等を行い
秋季大祭は滞りなくお納めされました!
そして、秋季大祭に続いて
お火焚祭が行われます
お火焚祭では、本殿から移した
ご神火(しんか)で
火床に火を点けるんですよ!
火床に火を点ける様子
火床に火が点けられると
神職の方やその場にいるみんなで
大祓詞(おおはらえことば)を
唱えるんですね
大祓詞を唱える様子
大祓詞は奈良時代から続く
祝詞(のりと)の1つで
『中臣の祓(なかとみのはらえ)』
と言うそうです
普段は護摩木の全てが火床に入れられるまで
大祓詞を3度唱えるようなんですけれど
今年は、護摩木が多かったのか
なんと4度唱える事となったんですね~
護摩木を火床に投げ入れている様子
30年近くお火焚をしてきた神職の方も
4度唱えたのは初めての事だったそうです!
大変貴重な体験をさせて頂きました~
そして全ての護摩木を火床に投げ入れると
塩やお酒が入れられ
お火焚祭が無事にお納めされました。
塩やお酒が入れられるている様子
という事で今回は
京都市左京区にある竹中稲荷神社で行われた
秋季大祭・お火焚祭をご紹介しました
秋季大祭・お火焚祭の行われた
竹中稲荷神社の場所はコチラ↓