今回ご紹介するのは
京都市右京区の梅津(うめづ)にある
梅宮大社(うめみやたいしゃ)で行われた
甘酒祭(あまざけまつり)です!
毎年、酒造りの繁忙期2月11日に
酒造家から奉納された
酒粕(さけかす)を甘酒にして
神前にお供えし、酒造業の安全と繁栄
また氏子が無事に冬を越えられるよう
祈願するお祭なんですね
甘酒祭の看板
ちなみにこの日は
甘酒が無料接待されているんですよ
あまざけ祭のお知らせ
ここで梅宮大社についても簡単にご紹介しますと・・・
梅宮大社は奈良時代に山城国相楽郡井出庄
(やましろのくにそうらくぐんいでのしょう)に創建され
橘氏の末裔で、後の嵯峨天皇
(さがてんのう:第52代天皇)の皇后
壇林皇后(だんりんこうごう)になる橘嘉智子によって
現在地に遷されたといわれています
※井出庄は現在の京都府綴喜郡井手町(つづきぐんいでちょう)付近
本殿にお祀りされている
木花開耶姫(このさはさくやびめ)には
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)との間に
御子を授かった事に大変喜び
狭名田(さなだ)の稲で今日の甘酒とされる
天甜酒(あめのたむさけ)を造って
飲んだという神話が伝わっています
これは、穀物からお酒を醸した
一番最初であるといわれ
この事から木花開耶姫の父である
大山祇神(おおやまつみのかみ)を
『酒解神(さけとけのかみ)』、そして
木花開耶姫を『酒解子(さけとけのみこ)』と
呼んで、酒造の守護神とされたんですね
梅宮大社は、酒解神と酒解子を
お祀りしている為、酒造関係者から
篤く崇敬されています
それでは、早速レポートしていきましょう
午前9時頃、梅宮大社に着くと
境内では、この日接待される甘酒の用意や
祭典の準備されていました!
こちらは境内に咲いていた梅の花です
梅の枝
しばらくすると神事の開始を告げる
太鼓が打ち鳴らされ
まずは神様をお迎えするに当たって
修祓(しゅばつ)が行われ
氏子ら関係者の罪や穢れ(けがれ)を
お祓いするんですね~
修祓(しゅばつ)
これは神様が罪や穢れを
大変お嫌いになるからなんですよ
そして、宮司一拝に続いて
警蹕(けいひつ)と共に
本殿の扉である御扉(みとびら)を開閉
神様へのお供え物の
神饌(しんせん)をお供えします
ちなみに警蹕とは
神社等で神事の最中
神職の方が「オー」と声を出して
周囲の人に不敬をしないよう
警告する事なんですね。
その場合には、動かずその場で
低頭しなければならないんですよ。
多くの場合は、本殿の御扉の開閉時や
神輿等に御霊(みたま)を移す際に行います
神饌のお供えに続いて
宮司による祝詞(のりと)が
奏上(そうじょう)されます
祝詞奏上(のりとそうじょう)
そして、金幣(きんぺい)を使った
金幣祓い(きんぺいばらい)を
氏子や関係者の方らにするんですね♪
金幣祓い
金幣祓いでは、「ジャラジャラ」と
良い音色が鳴り響いていましたよ♪
続いて、玉串を使った拝礼である
玉串奉奠(たまぐしほうてん)等を行い
甘酒祭は滞りなくお納めされました
冒頭でも触れましたように境内では
甘酒の接待がこの後、行われるんですね
甘酒の接待
ちなみに梅宮大社の甘酒は
お酒の味が濃厚な気がしましたっ!
身体がポカポカと温まって
とてもホッコリとしたひと時を
過ごせましたよ~
濃厚な甘酒
甘酒は、おかわりも出来ますので
ご興味のある方は美味しい甘酒を頂きに
来年、足を運ばれてみてはいかがでしょうか
という事で今回は梅宮大社で行われた
甘酒祭をご紹介しました
梅宮大社の場所はコチラ↓