今回ご紹介するのは
京都市右京区の梅津(うめづ)にある
梅宮大社(うめみやたいしゃ)で行われた
![甘酒祭(あまざけまつり)](2016/02/11/01/2016-02-11-5.jpg)
甘酒祭(あまざけまつり)です!
毎年、酒造りの繁忙期2月11日に
酒造家から奉納された
酒粕(さけかす)を甘酒にして
神前にお供えし、酒造業の安全と繁栄
また氏子が無事に冬を越えられるよう
祈願するお祭なんですね
![甘酒祭の看板](2016/02/11/01/2016-02-11-2.jpg)
甘酒祭の看板
ちなみにこの日は
甘酒が無料接待されているんですよ
![あまざけ祭のお知らせ](2016/02/11/01/2016-02-11-3.jpg)
あまざけ祭のお知らせ
ここで梅宮大社についても簡単にご紹介しますと・・・
梅宮大社は奈良時代に山城国相楽郡井出庄
(やましろのくにそうらくぐんいでのしょう)に創建され
橘氏の末裔で、後の嵯峨天皇
(さがてんのう:第52代天皇)の皇后
壇林皇后(だんりんこうごう)になる橘嘉智子によって
現在地に遷されたといわれています
※井出庄は現在の京都府綴喜郡井手町(つづきぐんいでちょう)付近
![梅宮大社](2016/02/11/01/2016-02-11-1.jpg)
本殿にお祀りされている
木花開耶姫(このさはさくやびめ)には
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)との間に
御子を授かった事に大変喜び
狭名田(さなだ)の稲で今日の甘酒とされる
天甜酒(あめのたむさけ)を造って
飲んだという神話が伝わっています
これは、穀物からお酒を醸した
一番最初であるといわれ
この事から木花開耶姫の父である
大山祇神(おおやまつみのかみ)を
『酒解神(さけとけのかみ)』、そして
木花開耶姫を『酒解子(さけとけのみこ)』と
呼んで、酒造の守護神とされたんですね
梅宮大社は、酒解神と酒解子を
お祀りしている為、酒造関係者から
篤く崇敬されています
それでは、早速レポートしていきましょう
午前9時頃、梅宮大社に着くと
境内では、この日接待される甘酒の用意や
祭典の準備されていました!
こちらは境内に咲いていた梅の花です
![梅の枝](2016/02/11/01/2016-02-11-9.jpg)
梅の枝
しばらくすると神事の開始を告げる
太鼓が打ち鳴らされ
まずは神様をお迎えするに当たって
修祓(しゅばつ)が行われ
氏子ら関係者の罪や穢れ(けがれ)を
お祓いするんですね~
![修祓(しゅばつ)](2016/02/11/01/2016-02-11-4.jpg)
修祓(しゅばつ)
これは神様が罪や穢れを
大変お嫌いになるからなんですよ
そして、宮司一拝に続いて
警蹕(けいひつ)と共に
本殿の扉である御扉(みとびら)を開閉
神様へのお供え物の
神饌(しんせん)をお供えします
ちなみに警蹕とは
神社等で神事の最中
神職の方が「オー」と声を出して
周囲の人に不敬をしないよう
警告する事なんですね。
その場合には、動かずその場で
低頭しなければならないんですよ。
多くの場合は、本殿の御扉の開閉時や
神輿等に御霊(みたま)を移す際に行います
神饌のお供えに続いて
宮司による祝詞(のりと)が
奏上(そうじょう)されます
![祝詞奏上(のりとそうじょう)](2016/02/11/01/2016-02-11-4.jpg)
祝詞奏上(のりとそうじょう)
そして、金幣(きんぺい)を使った
金幣祓い(きんぺいばらい)を
氏子や関係者の方らにするんですね♪
![金幣祓い](2016/02/11/01/2016-02-11-6.jpg)
金幣祓い
金幣祓いでは、「ジャラジャラ」と
良い音色が鳴り響いていましたよ♪
続いて、玉串を使った拝礼である
玉串奉奠(たまぐしほうてん)等を行い
甘酒祭は滞りなくお納めされました
冒頭でも触れましたように境内では
甘酒の接待がこの後、行われるんですね
![甘酒の接待](2016/02/11/01/2016-02-11-7.jpg)
甘酒の接待
ちなみに梅宮大社の甘酒は
お酒の味が濃厚な気がしましたっ!
身体がポカポカと温まって
とてもホッコリとしたひと時を
過ごせましたよ~
![濃厚な甘酒](2016/02/11/01/2016-02-11-8.jpg)
濃厚な甘酒
甘酒は、おかわりも出来ますので
ご興味のある方は美味しい甘酒を頂きに
来年、足を運ばれてみてはいかがでしょうか
という事で今回は梅宮大社で行われた
甘酒祭をご紹介しました
梅宮大社の場所はコチラ↓