今回ご紹介するのは
京都市下京区にある
末富(すえとみ)の代表銘菓
『うすべに』です!
末富は、1893年(明治26年)に
創業を開始した120年以上続く
京都の老舗和菓子屋なんですね~
初代の山口竹次郎が
京都の老舗中の老舗和菓子屋店の
『龜末廣(かめすえひろ)』で修行をし
暖簾分けして『末富』を
創業したんだそうです
末富
創業当初は、神社や寺院の
御用達だったそうなんですけれど
戦後になって売り出した
『野菜煎餅(やさいせんべい)』が
ヒットして、大人気となってからは
一般向けにも販売するように
なっていったんですね~
末富の看板
今回ご紹介する『うすべに』という名は
この和菓子の色が薄い紅色
『薄紅』をしている事からなんだと思います!
うすべにの入った箱
紅色の梅肉餡を
白くて丸い煎餅で挟んだもので
外側からは、うっすらと紅色が透けて見え
淡いピンク色のように見えるんですね。
とーっても上品な見た目です
そんな『うすべに』は
茶道の流派の1つである
『薮内家(やぶのうちけ)』と
末富の初代・山口竹次郎が一緒に考えて
作った煎餅といわれているんですね♪
薮内家(やぶのうちけ)
ちなみに薮内家は
約400年の歴史がある茶道流派の1つで
祖である剣仲紹智(けんちゅうじょうち)は
茶人として有名な千利休(せんのりきゅう)の師
武野紹鴎(たけのじょうおう)に学んだ人物です。
つまり!この『うすべに』には
お茶がよく合うって事じゃないですか
では早速、うすべにを食べてみると・・・
見た目のふんわりとした雰囲気とは違って
かなりインパクトがありました
これは『うすべに』に
梅肉餡が入っているからなんですけれど
塩味がいいアクセントとなり
じんわりと甘さが広がるような感じで
とっても美味しいんですっっ
また、薮内家好みの和菓子という事で
やっぱりお茶にとっても良く合います
食べる時には是非とも
お茶と一緒に頂いて下さいね~
うすべにの箱
ちなみにTOKIOの
国分太一さんが結婚をした際
ファンへの贈り物として
贈られた引き出物が
末富のものであったそうで
当時、Twitterで
話題になっていたんですよ♪
その際、末富のものであると決め手になったのが
この和菓子を包む独特のデザインの包装紙
末富ブルー
鮮やかな青色に扇や季節の花があしらわれた
『末富ブルー』と呼ばれるものなんですね~♪
これは末富の2代目山口竹次郎が
日本画の池田遥邨(いけだようそん)と
2人で考えられたものなんだそうで
包装紙にデザイン性をあまり求めていなかった時代に
こだわり抜いたものなんだそうです
末富ブルーの色目は
白色を敷いてから
青色を塗って厚みを出す為に
当時の印刷屋は大変な
苦労をしたんだそうです
また、お土産袋も青色で
京都に住んでいる方であれば
青色の袋を持っているだけで
末富のものとわかる程、知られているんですね
という事で今回は
末富のうすべにをご紹介しました
末富の場所はコチラ↓