今回ご紹介するのは
京都市東山区にある
恵美須神社(えびずじんじゃ)で行われた
![御火焚祭(おひたきさい)](2015/11/17/01/2015-11-17-7.jpg)
御火焚祭(おひたきさい)です!
恵美須神社の御火焚祭は、毎年11月16日に行われ
崇敬者の方々の氏名の書かれた
片木(へぎ)をお焚き上げすると共に
湯立神楽(ゆたてかぐら)も奉納して
家運隆昌や火災厄除、無病息災、商売繁昌、交通安全等を
祈願するお祭なんですよ
![恵美須神社](2015/11/17/01/2015-11-17-1.jpg)
ちなみにお火焚は、旧暦の11月に行われる
火祭(ひまつり)の事で
神楽の際に焚く篝火(かがりび)の
庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)が
起源といわれています!
神社で、お火焚をする場合には
社殿の前に願い事の書かれた
火焚串(ひたきぐし)や護摩木(ごまぎ)等を
組んで、お炊き上げをし
五穀豊穣(ごこくほうじょう)に
感謝すると共に
無病息災や家内安全を祈願すると
いうものなんですね
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が行われたり
火が衰えてきた火床にミカンや
饅頭(まんじゅう)を投げ入れ
参拝者に授与してくれたりもします!
ここで恵美須神社についても
簡単にご紹介しますと・・・
![恵美須神社のえびす様](2010/01/15/01/2010-01-15-5.jpg)
恵美須神社のえびす様
恵美須神社は
栄西(えいさい、またはようさい)が
鎌倉時代の1202年(建仁2年)に
京都最初の禅寺である臨済宗の
建仁寺(けんにんじ)を創建するにあたって
境内に鎮守社として
お祀りしたのが始まりです。
1467年(応仁元年)に起こった
応仁の乱(おうにんのらん)で建仁寺が焼失し
後に再建される事になったんですけれど
その時、恵美須神社は
現在の場所に遷されたんだそうです
そんな恵美須神社は
日本最古の『都七福神めぐり』の1つとして知られ
お正月には多くの参拝者で賑わうんですよ♪
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午後14時頃に恵美須神社の境内に着くと
火床や釜が用意されていました
しばらくすると本殿で神事が始まり
まずは、修祓(しゅばつ)が行われます
神様をお迎えするにあたって
神様は罪穢れ(つみけがれ)がお嫌いですので
前もって罪穢れを祓っておくんですね。
続いて、境内に用意された火床や
湯立神楽で使う釜等もお祓いして回ります。
![火床をお祓いしている様子](2015/11/17/01/2015-11-17-2.jpg)
火床をお祓いしている様子
そして、本殿で祝詞奏上(のりとそうじょう)等が行われ
途中、巫女(みこ)さんによる
神楽(かぐら)が舞われるんですね~
まずは、扇と鈴を持って舞う
『鈴と扇の舞』が奉納され
次に剣を持った『剣の舞』が奉納されます。
![鈴と扇の舞](2015/11/17/01/2015-11-17-3.jpg)
鈴と扇の舞
![剣の舞](2015/11/17/01/2015-11-17-4.jpg)
剣の舞
本殿神事が無事にお納めされると
神職の方々が本殿からの御神火を持って出てこられ
用意された火床に移動します
![御神火を持ってくる様子](2015/11/17/01/2015-11-17-5.jpg)
御神火を持ってくる様子
そして火床に火が点けられると
火床を清めたり
ミカンや饅頭を入れたりしていました!
![火床を清めている様子](2015/11/17/01/2015-11-17-6.jpg)
火床を清めている様子
その後、崇敬者の氏名が書かれた
方木を焚き上げるんですね~♪
![方木を焚き上げる様子](2015/11/17/01/2015-11-17-7.jpg)
方木を焚き上げる様子
お火焚では、参拝者の方にも
奉納された方木が配られ
火床に投げ入れたり出来るんですよ
ちなみにお火焚が行われている間
本殿前に用意された釜の前では
同時に湯立神楽が行われているんですね~♪
両方見たいと思っていたので
お火焚を途中で切り上げて
急いで釜の前に移動です
湯立神楽では
まずは、煮えたぎった窯の中に
塩や米、お酒等を入れて
笹で良くかき混ぜます。
![米を入れている様子](2015/11/17/01/2015-11-17-8.jpg)
米を入れている様子
![お酒を入れている様子](2015/11/17/01/2015-11-17-9.jpg)
お酒を入れている様子
次に天上界の水を汲み取り
釜の中に入れる仕草をするんですね~♪
![天上界の水を汲み取っている様子](2015/11/17/01/2015-11-17-10.jpg)
天上界の水を汲み取っている様子
再び釜のお湯をかき混ぜて
少しだけ汲み取ったものを
神前にお供えします。
![神前にお供えされた湯](2015/11/17/01/2015-11-17-11.jpg)
神前にお供えされた湯
続いて、笹で釜の湯をかき混ぜ
笹にお湯が十分に浸った所で
周辺にお湯を飛ばすんですよ~
![湯立神楽でお湯を振りまいている様子](2015/11/17/01/2015-11-17-12.jpg)
湯立神楽でお湯を振りまいている様子
この湯立神楽のお湯を浴びると
無病息災になるといわれています
思い切り水滴を浴びると熱いので
皆さん少しだけ離れた場所で
水滴を浴びられていました
さて、そんな中、お火焚の方では
衰えた火床にミカンが投げ入れられ
参拝者の方に振る舞われているんですね!
お火焚の際のミカンは
風邪をひかないといわれていますので
皆さんありがたく頂いていましたよ
また、境内ではこの後
その年とれたお米で造られた
御神酒(おみき)の白酒が振る舞われていました!
![白酒](2015/11/17/01/2015-11-17-13.jpg)
白酒
という事で今回は、恵美須神社で行われた
御火焚祭をご紹介しました
恵美須神社の場所はコチラ↓