今回ご紹介するのは
京都市東山区にある
恵美須神社(えびずじんじゃ)で行われた
御火焚祭(おひたきさい)です!
恵美須神社の御火焚祭は、毎年11月16日に行われ
崇敬者の方々の氏名の書かれた
片木(へぎ)をお焚き上げすると共に
湯立神楽(ゆたてかぐら)も奉納して
家運隆昌や火災厄除、無病息災、商売繁昌、交通安全等を
祈願するお祭なんですよ
ちなみにお火焚は、旧暦の11月に行われる
火祭(ひまつり)の事で
神楽の際に焚く篝火(かがりび)の
庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝する収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)が
起源といわれています!
神社で、お火焚をする場合には
社殿の前に願い事の書かれた
火焚串(ひたきぐし)や護摩木(ごまぎ)等を
組んで、お炊き上げをし
五穀豊穣(ごこくほうじょう)に
感謝すると共に
無病息災や家内安全を祈願すると
いうものなんですね
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が行われたり
火が衰えてきた火床にミカンや
饅頭(まんじゅう)を投げ入れ
参拝者に授与してくれたりもします!
ここで恵美須神社についても
簡単にご紹介しますと・・・
恵美須神社のえびす様
恵美須神社は
栄西(えいさい、またはようさい)が
鎌倉時代の1202年(建仁2年)に
京都最初の禅寺である臨済宗の
建仁寺(けんにんじ)を創建するにあたって
境内に鎮守社として
お祀りしたのが始まりです。
1467年(応仁元年)に起こった
応仁の乱(おうにんのらん)で建仁寺が焼失し
後に再建される事になったんですけれど
その時、恵美須神社は
現在の場所に遷されたんだそうです
そんな恵美須神社は
日本最古の『都七福神めぐり』の1つとして知られ
お正月には多くの参拝者で賑わうんですよ♪
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
午後14時頃に恵美須神社の境内に着くと
火床や釜が用意されていました
しばらくすると本殿で神事が始まり
まずは、修祓(しゅばつ)が行われます
神様をお迎えするにあたって
神様は罪穢れ(つみけがれ)がお嫌いですので
前もって罪穢れを祓っておくんですね。
続いて、境内に用意された火床や
湯立神楽で使う釜等もお祓いして回ります。
火床をお祓いしている様子
そして、本殿で祝詞奏上(のりとそうじょう)等が行われ
途中、巫女(みこ)さんによる
神楽(かぐら)が舞われるんですね~
まずは、扇と鈴を持って舞う
『鈴と扇の舞』が奉納され
次に剣を持った『剣の舞』が奉納されます。
鈴と扇の舞
剣の舞
本殿神事が無事にお納めされると
神職の方々が本殿からの御神火を持って出てこられ
用意された火床に移動します
御神火を持ってくる様子
そして火床に火が点けられると
火床を清めたり
ミカンや饅頭を入れたりしていました!
火床を清めている様子
その後、崇敬者の氏名が書かれた
方木を焚き上げるんですね~♪
方木を焚き上げる様子
お火焚では、参拝者の方にも
奉納された方木が配られ
火床に投げ入れたり出来るんですよ
ちなみにお火焚が行われている間
本殿前に用意された釜の前では
同時に湯立神楽が行われているんですね~♪
両方見たいと思っていたので
お火焚を途中で切り上げて
急いで釜の前に移動です
湯立神楽では
まずは、煮えたぎった窯の中に
塩や米、お酒等を入れて
笹で良くかき混ぜます。
米を入れている様子
お酒を入れている様子
次に天上界の水を汲み取り
釜の中に入れる仕草をするんですね~♪
天上界の水を汲み取っている様子
再び釜のお湯をかき混ぜて
少しだけ汲み取ったものを
神前にお供えします。
神前にお供えされた湯
続いて、笹で釜の湯をかき混ぜ
笹にお湯が十分に浸った所で
周辺にお湯を飛ばすんですよ~
湯立神楽でお湯を振りまいている様子
この湯立神楽のお湯を浴びると
無病息災になるといわれています
思い切り水滴を浴びると熱いので
皆さん少しだけ離れた場所で
水滴を浴びられていました
さて、そんな中、お火焚の方では
衰えた火床にミカンが投げ入れられ
参拝者の方に振る舞われているんですね!
お火焚の際のミカンは
風邪をひかないといわれていますので
皆さんありがたく頂いていましたよ
また、境内ではこの後
その年とれたお米で造られた
御神酒(おみき)の白酒が振る舞われていました!
白酒
という事で今回は、恵美須神社で行われた
御火焚祭をご紹介しました
恵美須神社の場所はコチラ↓