今回ご紹介するのは
京都市左京区にある
満足稲荷神社(まんぞくいなりじんじゃ)の
火焚祭(ひたきさい)です!
満足稲荷神社の火焚祭は、毎年11月8日に行われ
家内安全や病気平癒等が書かれた
『火焚串(ひたきぐし)』を焚き上げて
祈願成就を願うお祭なんですね
また、お火焚の他に巫女さんによる
湯立神楽(ゆたてかぐら)も
行われているんですよ
巫女さんによる湯立神楽(ゆたてかぐら)
ちなみに満足稲荷神社は
もともと豊臣秀吉(とよとみひでよし)が
築城した伏見城内にあったそうで
秀吉は、以前から信仰していた稲荷神のおかげで
1592年(天正20年)の文禄の役(ぶんろくのえき)での
勝利に繋がったという事から
稲荷社を伏見城の鎮守社として
城内にお祀りしたんだそうです
満足稲荷という名称も
秀吉がこの霊験に満足しているという事から
名付けられたといわれているんですね~♪
お火焚についても簡単にご説明しますと・・・
お火焚というのは
主に11月に各地の神社で行われる
火祭(ひまつり)の事で
社殿の前に願い事の書かれた
火焚串や護摩木等を組んで、お炊き上げして
五穀豊穣(ごこくほうじょう)に感謝し
無病息災や家内安全を祈願すると
いうものなんですね
場所によっては、お神楽(かぐら)や
湯立神事(ゆたてしんじ)が行われたり
火が衰えてきた火床に
ミカンや饅頭(まんじゅう)を投げ入れ
参拝者に授与してくれたりするんですよ♪
そんなお火焚の起源は、神楽の際に焚く篝火
(かがりび)である庭燎(にわび)や
秋に取れた収穫物に感謝を捧げる収穫祭の
新嘗祭(にいなめさい)といわれています
それでは早速レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
舞殿
午後14時頃、満足稲荷神社の境内に着くと
お火焚をする準備が整えられていました!
お火焚をする火床
しばらくすると雅楽とともに
本殿神事が始まります!
最初に神様をお迎えするにあたって
修祓(しゅばつ)が行われ
罪や穢れ(けがれ)を祓うんですよ
これは神様は穢れが
大変お嫌いだからなんですね♪
本殿神事
そして宮司による
祝詞(のりと)を奏上(そうじょう)し
巫女さんによる鈴の舞が奉納されます!
鈴の舞
そして舞殿の前に用意された釜の前に移動し
湯立神楽へと移ります
湯立神楽
まずは、煮えたぎった窯の中に
塩やお酒等を入れてよくかき混ぜるんですよ
塩を入れる様子
お酒を入れる様子
そして、それを少しだけすくい取って
神前にお供えをします
その後、窯の中のお湯に
笹を浸してよくかき混ぜ十分に笹が浸されると
両手でその笹を素早く引っこ抜いて
四方八方にお湯を撒き散らすんですね
四方八方にお湯を撒き散らす様子
この撒き散らされた窯のお湯を浴びる事によって
無病息災のご利益があるといわれています
湯立神楽に続いて
用意されていた火床に火が点けられ
お炊き上げが始まります!
大祓詞(おおはらえことば)を唱える様子
お炊き上げが始まると
大祓詞(おおはらえことば)を唱えられ
火床には火焚串が投げ入れられ
お炊き上げするんですね~
※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。
お火焚
という事で今回は
満足稲荷神社で行われた火焚祭を
ご紹介しました
満足稲荷神社の場所はコチラ↓