今回ご紹介するのは
京都市南区にある吉祥院天満宮
(きっしょういんてんまんぐう)の
例祭(れいさい)です!
学問の神様と称えられる
菅原道真(すがわらのみちざね)を
お祀りする神社で、道真の祖父である
菅原清公(すがわらのきよきみ)が
邸宅内に氏寺(うじでら)として
吉祥院を建立した事に
始まる神社なんですね
地元の方からは
『吉祥院の天神さん』とも呼ばれ
親しまれています!
また、吉祥院天満宮は
京都にある天満宮の中でも
特に道真とゆかりの深い25社である
洛陽天満宮二十五社の1つに数えられる他
元旦から2月15日までの間
京都市内に点在する16の神社を巡る
京都十六社朱印めぐり等にも
数えられているんですね~
さて、そんな吉祥院天満宮の例祭では
巫女による剣の舞(つるぎのまい)や
湯建神楽(ゆたてかぐら)、お火焚(ひたき)
そして大般若経転読
(だいはんにゃきょうてんどくえ)が
行われるお祭です
ちなみに神社の例祭とは
その神社で最も大事な神事の事なんですよ。
それでは早速、レポートしていきましょう
※写真は過去のものを使っています。
お昼の14時頃
吉祥院天満宮の境内に着くと
拝殿では、ちょうど例祭が始まるところでした!
まずは神様をお迎えするに当たって
罪や穢れ(けがれ)をお祓いする
修祓(しゅばつ)が行われます
神様は罪や穢れが
大変お嫌いなんですよ~!
そして神事の途中には
巫女さんによる剣を使った神楽
『剣の舞(つるぎのまい)』が
奉納されるんですね~♪
剣の舞(つるぎのまい)の奉納
そして14時20分頃に神事は
拝殿の前の斎場に用意された
湯立神楽へと移ります
湯立神楽が準備された斎場
湯立神楽では
まず、巫女さんが煮えたぎった窯の中に
米とお酒等を入れて、よくかき混ぜ
そして、それを少しだけすくい取って
神前にお供えをします
米とお酒等を入れている様子
続いて、窯の中のお湯に笹を浸し
その笹を素早く引っこ抜いて
四方八方にお湯を撒き散らすんですね!
湯立神楽
普通なら熱いお湯を浴びたくないので
巫女の近くには行かないと
思うかも知れませんけれど
実は、湯立の水滴を浴びる事が出来れば
無病息災で過ごせるといわれていて
神事を見に来られている方の中には
自ら水滴を浴びに前の方で
見ている方もおられるんですよ~
ちなみにわずか十数秒でも
前の方だと結構、濡れます
その後、湯立神楽が無事に奉納されると
拝殿前では、巫女による
『鈴の舞(すずのまい)』が奉納され
参拝者の方にも厄除けの
お祓いをしてくれるんですね~♪
鈴の舞(すずのまい)
14時40分頃になると
拝殿前の斎場では
お火焚き祭が行われます!
拝殿前の斎場に用意された護摩壇
お火焚き祭では
宮司の方によるお祓いが行われ
そして火が点けられます
宮司の方によるお祓い
炎が上がってしばらくすると
参拝者による願いの書かれた
護摩木(ごまぎ)がどんどん投げ込まれて
お炊き上げされるんですね
お火焚き祭
お火焚き祭の後
道真の父が邸宅内に氏寺として建立した
吉祥天女像が安置される吉祥天女社では
大般若経転読会が行われます。
吉祥天女像に進む様子。
大般若経転読会では
お経の最初・中盤・最後の数行を
声に出して読み、間の部分は心で読むという
『転読』の作法が行われるんですよ!
大般若経転読会
という事で今回は
吉祥院天満宮で行われた例祭を
ご紹介しました~
ちなみに例祭の日は
午後13時から15時までの間
ぜんざいが無料接待されていますので
ご興味のある方は是非
来年足を運んでみてはいかがでしょうか
そんな吉祥院天満宮の
例祭が行われた場所はコチラ↓