今回ご紹介するのは
京都市上京区の北野天満宮
(きたのてんまんぐう)で行われた
ずいき祭は、瑞饋祭とも書かれ
北野天満宮やその御旅所である
御輿岡神社(みこしがおかじんじゃ)で
毎年10月1日から5日までの
5日間にわたって行われるお祭の事で
3基の鳳輦(ほうれん)や行列が
五穀豊穣を願って氏子区域を巡行する
京都で最も早い秋祭と言われています
ご祭神である
菅原道真(すがわらのみちざね)が
彫られた木像を神職の方が祀って
秋の収穫時に野菜や穀物をお供えしたのが
始まりというんですね~
10月1日の北野天満宮から御旅所まで
巡行する神幸祭(しんこうさい)に始まり
2日目の献茶会、3日目には
珍しい御供をお供えする
甲御供奉饌(かぶとのごくほうせん)
そして4日目には
再び北野天満宮へと戻る
還幸祭(かんこうさい)と続いて
5日目に祭が無事にお納めされた事を
報告する意味もかねた后宴祭が
行われるんですね~
※それぞれについて詳しくは、ずいき祭の日程一覧をご覧下さい。
ちなみにずいき祭のずいきとは
サトイモの茎である
芋茎(ずいき)にちなんだネーミングで
これは、ずいき祭で登場する
芋茎を中心とした約30種類の野菜で作られた
ずいき神輿によるものです
2012年の時のずいき神輿です。ずいき神輿は、年によって飾りつけが変わります。
ずいき神輿は、ずいき祭の期間中
御旅所に安置され
4日のずいき祭 還幸祭の日に
3基の鳳輦とは別のルートで
巡行をするんですね~
ずいき祭 還幸祭
さて、少し前置きが長くなりましたけれど
早速、ずいき祭5日目の
后宴祭をレポートしていきましょう
※写真は過去のものを使用しています。
后宴祭と書かれた案内板
午後15時頃に
北野天満宮の境内に着くと
拝殿前中庭には、御座が敷かれ
パイプ椅子が並べられていました
中庭に用意されたパイプ椅子と衣装
しばらくすると
北野天満宮の社務所で準備をしていた
梅風講社の八乙女(やおとめ)や
その両親の方々が出てこられ
三光門(さんこうもん)斜め前の
祓所(はらえじょ)で
一列に並んでお祓いをします
社務所
神様は罪や穢れ(けがれ)が
大嫌いですので、ちゃ~んと
お祓いをしてからというワケですね
そして、拝殿の中へ進み
神事が始まります
拝殿へと進む様子。
神事では八乙女による
『鈴舞(すずのまい)』が
奉納されるんですけれど
拝殿内に一般の方は入る事が
出来ませんので写真はありません
けれど音や格子越しに
うっすらと見る事が出来ますので
雰囲気は伝わってきます
そして鈴舞が奉納されると
八乙女は拝殿前の中庭に移動して
用意されたパイプ椅子に座り
御守りを授与されるんですね
御守りを授与されている様子。
そして今度は『田舞(たまい)』を
奉納します
田舞(たまい)の奉納
田舞は、五穀豊穣を願って
舞われる舞で秋祭である
ずいき祭では収穫に感謝をするという意味も
あるのではないでしょうか
八乙女の田舞
かわいい八乙女の舞が奉納されると
再び拝殿で『稚児奉仕終了奉告祭
(ちごほうししゅうりょうほうこくさい)』
が行われ、お位返しをします。
ずいき祭で稚児達は
事前に位を授けられて神の子となって
お祀りに奉仕しているというワケなんですね
こうして約1時間程の后宴祭は
無事にお納めされました!
そんな后宴祭が行われた
北野天満宮の場所はコチラ↓