今回ご紹介するのは
京都市西京区の大原野(おおはらの)にある
![大歳神社(おおとしじんじゃ)](2015/07/23/01/2015-07-23-1.jpg)
大歳神社(おおとしじんじゃ)です!
近くには十輪寺(じゅうりんじ)や
大原野神社(おおはらのじんじゃ)
勝持寺(しょうじじ)等があるエリアです
大歳神社は
『延喜式(えんぎしき)』神名帳に
大社として記載されている
乙訓郡大歳神社の事で
奈良時代、718年(養老2年)2月に
創建されたと伝わる
大変古くからある古社なんですね~
※延喜式(約50巻)とは、平安時代に藤原時平(ふじわらのときひら)らが中心となって作った(律令の)施行細則です。神名帳とは全国の神社一覧が記載された延喜式の第9、10巻にあたります。
![説明書き](2015/07/23/01/2015-07-23-2.jpg)
境内には古くから
栢の森(かしわのもり)という鎮守の森があった事から
『栢森明神(かしわのもりみょうじん)』や
『栢の社』ともいわれてきたそうですよ
また、この辺り一帯を守る
産土神(うぶすながみ)としても
信仰されてきたようです
それでは早速、中に入っていきましょう
![鳥居](2015/07/23/01/2015-07-23-7.jpg)
こちらの鳥居をくぐると
目の前には拝殿へと繋がる門が見えています♪
![拝殿へと繋がる門](2015/07/23/01/2015-07-23-3.jpg)
門をくぐり中に入って行きますと・・・
その先に拝殿があるんですね
![拝殿](2015/07/23/01/2015-07-23-4.jpg)
拝殿
そして拝殿の後ろには
本殿があるというワケです
本殿にはご祭神である
大歳神(おおとしのかみ)が
お祀りされています
大歳神は、須佐之男命(すさのをのみこと)と
神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)の間の子供で
農耕生産や方除祈雨の神様とされています
そんな大歳神は
お正月に各家に訪れる歳神様(としがみさま)
としても知られているんですね~
お正月に飾る門松は
歳神様が来る際の依代(よりしろ)でありますし
鏡餅は歳神様へのお供え物
そしてそのお下がりのお餅を
歳神様の魂が宿っているという事で
お歳魂(おとしだま)と言って
今日のお年玉の起源とされているんですよ
大歳神は、実は私達にとって
大変馴染みのある神様だったりするんですね
さて、大歳神をお祀りする本殿の相殿には
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と
石作神(いしつくりのかみ)をお祀りしています
石作神は、代々石棺(せっかん)等を
造っていたとされる豪族
石作氏の祖神とされています
※石棺とは、石で出来た遺骸を収める棺(ひつぎ)の事です。
その石作氏の祖とされている
建麻利根命(たてまりねのみこと)は
垂仁天皇(すいにんてんのう)の后
日葉酢姫命(ひばすひめのみこと)が
崩御された際に石棺を献上し
石作大連公(いしづくりおおむらじのきみ)の姓を
賜ったといわれているんですね
かつて石作神社に
お祀りしていたそうですけれど
石作氏が衰退した事から
大歳神社に合祀されたんだそうです
こちらは拝殿右手にある
菅原道真(すがわらのみちざね)を
お祀りする天満宮社です。
![天満宮社](2015/07/23/01/2015-07-23-6.jpg)
天満宮社
そしてその隣にある摂末社です。
![摂末社](2015/07/23/01/2015-07-23-5.jpg)
稲荷社・稲荷大神・向日社・向日大神・西ノ宮社・西ノ宮大神・春日社・春日大神がお祀りされています。
という事で今回は
大原野にある大歳神社をご紹介しました
大歳神社の場所はコチラ↓