今回ご紹介するのは
京都市中京区にある
亀廣永(かめひろなが)のしたたりです!
亀廣永の『したたり』は
祗園祭の菊水鉾(きくすいほこ)の献上菓子として
亀廣永の2代目である西井新太郎さんが
1970年頃に考案し、作り上げたそうで
見た目は羊羹のように見えるかもしれませんけれど
黒砂糖の寒天となっています
亀廣永(かめひろなが) 中京区高倉通蛸薬師上ル和久屋町359
『したたり』という名前は
八坂神社(やさかじんじゃ)の
当時の宮司であった高原美忠
(たかはらよしただ)が名付けたそうです
ちなみに菊水鉾は
町内にあった洛中名水といわれた
菊水の井にちなんで名付けられた鉾で
鉾頭に金色の菊花が付けられています
菊水鉾の鉾頭である金色の菊花
鉾に乗せられる稚児人形は
謡曲(ようきょく)『菊慈童(きくじどう)』
にちなみ、の露を飲んで
700歳の長寿を保ったという
菊慈童で、能装束の舞姿と
なっているんですね
そして菊水鉾の町会所では
祗園祭の7月13日から16日の間の4日間
表千家(おもてせんけ)
裏千家(うらせんけ)
遠州流(えんしゅうりゅう)が
日替わりで、お茶を振る舞う菊水鉾お茶席が催され
その際のお茶菓子に
『したたり』が出されているんですよ
さて、そんな菊水鉾の献上菓子として
作られた亀廣永のしたたりは
当初、祗園祭の間だけに
作られていたそうなんですけれど
口コミで広がって人気が高まり
今では季節を通して作られるように
なったんだそうです
したたりの包装
銀色の包まれた封を開けると
中からプルプルした棒状のしたたりの
蜜がしたたっていました!
なるほど
したたりとは、まさに言い得て妙です!
したたりの見た目は透き通った琥珀色をしていて
手で触ってみるとプルプルなんですね
そんな亀廣永のしたたりを実際に食べてみると・・・
普通の寒天の食感とは違って
口の中で、ほろほろと崩れ
黒砂糖の風味がほのかに広がります
そして味は上品で、とっても美味しいんです
後味もスッキリしてますし
夏の暑い季節にはピッタリの和菓子だと思いました♪
原材料を後から調べてみると
沖縄産の黒砂糖に
阿波産の最高級和三盆
腰の強い丹波の寒天
上質のざらめといった
選りすぐりの素材を使っているとの事でした!
というワケで今回は
祗園祭菊水鉾の献上菓子でもある
亀廣永のしたたりをご紹介しました
お近くに来られた際には
是非一度お立ち寄りになってみて下さいね~
亀廣永の場所はコチラ↓