今回ご紹介するのは
京都市東山区にある高台寺(こうだいじ)で行われた
高台寺七夕会(こうだいじたなばたえ)です!
高台寺七夕会は
高台寺で毎年行われている夜の特別拝観で
お寺の前に飾られた七夕の笹飾りや境内を
ライトアップするイベントなんですね
七夕のイベントなんですけれど
7月7日に近い土日に合わせて行われているようで
2015年の今年は7月4日と5日に開催されました
お寺の前庭や駐車場には
20数本の笹飾りが並べられ
保育園児や全国の参加者らによる
願い事が書かれた短冊が
かけられています
ここで少し七夕について触れますと
現在の「日本の七夕」は古くからの日本の文化と
中国の文化が混ざり合ったものだと考えられているそうです
古くから日本ではお盆の前に
棚機(たなばた)と呼ばれる
祖先の為に捧げる絹等を織る
禊(みそぎ)の行事が行なわれていたそうで
その時、棚機女(たなばたつめ)と
呼ばれる女性が川等の清い水辺にある
機屋(はたや)に籠もって
神聖な布を織り上げ7月7日に
織り棚にお供えしていたそうなんですね。
そして、これとは別に奈良時代に
中国から五節句の行事がもたらされ
7月7日は『七夕(しちせき)』の節句の日にあたり
『乞巧奠(きこうでん)』といって
裁縫が上達するよう祈願するお祭の日だったようです
台所坂(だいどころざか)
これら日本の古来からの伝統と
中国の伝統の共通点が多かった事から
混ざり合って現在の日本の七夕が
出来上がったとされているんですよ
ちなみに七夕の行事はアジアの国で
行われている所もあるようですけれど
七夕の日に笹竹に短冊を飾るのは
日本だけのもののようです
それでは早速、中に入っていきましょう
高台寺前庭の七夕の笹飾り
高台寺の駐車場や前庭には
高さは3~4メートルといった
かなり大きな笹が並んでいます
笹には願い事の書かれた短冊がかけられ
6月28日までに事前申込みをされた
一般の方の物も多数あるんですね
そして境内に入ると
まずは吉野窓(よしのまど)と呼ばれる
丸い大きな窓が特徴的な
茶席である『遺芳庵(いほうあん)』があります。
遺芳庵(いほうあん)
京都の豪商であった
灰屋紹益(はいやじょうえき:佐野紹益)が
吉野太夫が亡くなった際に
彼女を偲んで建てたものといわれ
もともとは武者小路千家
(むしゃのこうじせんけ)あたりに
あったものを明治になってから
高台寺に移したんだそうです
その遺芳庵をこえてまっすぐ行くと
観月台(かんげつだい)や
開山堂(かいざんどう)の見える庭園があり
その先に方丈があります。
観月台や開山堂の見える庭園
方丈前には方丈前庭があって
こちらもバッチリ、ライトアップしていましたよ~
方丈前庭の波心庭(はしんてい)
枯山水庭園や奥に見える唐門が
幻想的にライトアップされていますね♪
こちらは開山堂と臥龍池(がりょういけ)です。
開山堂と臥龍池
そしてこちらが
豊臣秀吉(とよとみひでよし)と
ねねが眠る霊屋(おたまや)です
霊屋(おたまや)
霊屋の奥には、利休の意匠による茶席
傘亭(かさてい)と時雨亭(しぐれてい)があるんですよ
時雨亭
傘亭(かさてい)は
室内から天井を見ると
屋根が放射線状に組まれ
傘を広げたように見える事から
その名前がついたとされています。
時雨亭は、傘亭の対になる茶室という事で
時雨亭という名前になったんですね
こちらは境内にある竹林です
こちらもライトアップされて
とっても美しかったですよ~
という事で今回は高台寺で行われた
高台寺七夕会をご紹介しました!
ご興味ある方は来年是非とも
高台寺を訪れてみて下さいね
高台寺七夕会の行われた
高台寺の場所はコチラ↓