本日は京都検定対策問題をお届けします。
実力試しに挑戦してみてくださいね~♪
では、早速1問目です。
【問題】
京都では6月30日に、ある和菓子を食べる習慣があるが、その和菓子は何か。
ア.神無月(かんなづき)
イ.文月(ふみづき)
ウ.葉月(はづき)
エ.水無月(みなづき)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.水無月
水無月は
三角の形に切られたういろうに
小豆が乗った和菓子で
その名称は旧暦の6月である
水無月から取られたようです
旧暦の6月1日は、氷の節句ともいわれ
宮中等では氷を口に入れて
暑気払いをする年中行事があったそうです
けれど当時、貴重な氷を
庶民は食べる事が出来なかったので
氷をかたどったお菓子が作られるようになり
それを暑気払い(しょぎばらい)の
意味を込めて食べたんだそうです
三角形の形は、氷を表し
上の小豆は、悪魔祓いの
意味があるんだそうですよ
ちなみに、6月最後の日は一年のちょうど半分とされ
この日に合わせて、京都の様々な神社では
夏越大祓(なごしのおおはらえ)を行い
茅の輪をくぐって、半年分の穢れを落とします
そして、水無月を食べて暑気払いを行うというのが
一般的な習わしなんですよ
※夏越大祓の神事については、夏越の大祓 2012(上賀茂神社)や夏越大祓 2012(護王神社)、夏越大祓 2013(岡崎神社)などの記事をご覧下さい。茅の輪に関しては、京の茅の輪巡りをチェックしてみて下さいね。
続いて2問目です。
【問題】
祇園祭で、かつて寄町(よりちょう)の制度があった時、巡行が終わった後、寄町に配られていたものは何か。
ア.護符(ごふ)
イ.扇子(せんす)
ウ.茅の輪(ちのわ)
エ.粽(ちまき)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.粽
明治以前は、祇園祭の山鉾巡行が終わった後
お礼として粽を配っていたと言われています
ちなみに寄町とは
山鉾を持たない氏子町が
山鉾を支えた制度の事なんですね
明治以降、寄町の制度が廃止になると
各鉾町で粽が販売されるように
なったといわれています
※各山鉾の粽について詳しくは、祇園祭の各山鉾の粽の記事をご覧下さい。また、『粽』や、その元となった『茅の輪』について詳しくは祇園祭 2012 疫神社夏越祭(疫神社)の記事をご覧下さい。
3問目にいってみましょう。
【問題】
鞍馬寺で法師が近江座(おうみざ)と丹波座(たんばざ)わかれて青竹を切る早さを競う神事は何か。
ア.五月満月祭(うえさくさい)
イ.鞍馬の火祭(くらまのひまつり)
ウ.竹伐り会式(たけきりえしき)
エ.義経祭(よしつねさい)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.竹伐り会式
僧兵姿の法師たちが
長さ4メートル、太さ10センチ以上の青竹を
2チームに分かれて青竹を切る早さを競い
豊凶を占う神事なんですよ
※勝った方の土地がその年は豊作だと言われています。
この神事は、鞍馬寺中興の祖である
峯延(ぶえん)の故事に、ちなんでいて
水への感謝と災いを断ち切るという意味も
込められているそうです
ちなみに鞍馬寺は
源義経(みなもとのよしつね)が
幼少期に修行した場所として
知られていますよね
※鞍馬寺について詳しくは、鞍馬寺 その1、鞍馬寺 その2の記事をご覧ください。
では4問目の問題です。
最後の問題は選択肢ではありません。
ズバリでお答え下さい!
【問題】
『日本最古の違法建築の寺』といわれる寺院はどこか。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
浄福寺(じょうふくじ)
浄福寺は、京都市上京区の
西陣(にしじん)にある浄土宗の寺院で
延暦年間(782~806年)に創建されたそうです
浄福寺の本堂は
外から見ると2つのお堂が
並んでいるように見えるんですけれど
実は中で繋がっているんですね
横から見た本堂
この本堂が1668年(寛文8年)に
江戸幕府から出された
『三間梁規制(さんげんはりきせい)』
という建築に関する御触書に
違反していたというワケです
三間梁規制では
建物の梁行(はりゆき:奥行き)の長さを
三間(約5.45メートル)までに制限されました。
そこでお堂を2つ建てて、後から中を繋ぎ
外からは2つのお堂にしか見えないようにして
役人の目をごまかそうとしたんですね
けれど三間梁規制違反になるので
『日本最古の違法建築の寺』と
呼ばれているんですよ
実際には、役人もわかっていながら
黙認をしたそうですけれど・・・
という事で本日も4問出題させていただきました!
みなさんは何問正解されましたか