今回ご紹介するのは
京都市左京区にある
山蔭神社(やまかげじんじゃ)です!
山蔭神社は吉田神社境内にある末社で
1957年(昭和32年)の吉田神社御鎮座千百年大祭を機に
全国の料理関係者の協賛によって創建されました
御祭神には
吉田神社を創建した事で知られる
平安時代の公卿
(くぎょう・国政を担う職位であり高官)
『藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)』が
お祀りされているんですよ
藤原山蔭は
平安時代初期、光孝天皇(こうこうてんのう・第58代天皇)の
命により式包丁(しきぼうちょう)を任せられた人物で
見事な包丁さばきで魚を切るだけでなく
さばいた後の食材を『綺麗に並べる(盛り付ける)』という事を
発案した人物だと言われています
神徳敬仰(しんとくけいぎょう)と刻まれた石碑です。神徳敬仰とは、神の功徳を敬い仰ぐという意味です。
また、日本で初めてあらゆる食物を
調理調味づけした人物とも
いわれているんですね
額。
山蔭は、さらに
宮中料理の諸作法(調理法や作法)を
1つに整えた事から
『包丁、料理、飲食の神』と
崇められるようになったんだそうですよ
そんな事から日本料理店の神棚には
藤原山蔭を祀っている所が多いそうです
こちらは本殿です
本殿
本殿には、山蔭がお祀りされ
相殿(あいどの)に恵比須神をお祀りしています
※相殿とは、主祭神に加えて他の神様を合祀することで、その祭神を祀るために2殿をあわせた社殿のことを言うみたいです。
毎年5月の例祭の日には
山蔭を創始者とする
四条流庖丁道(しじょうりゅうほうちょうどう)から
分かれた流派の1つ、生間流(いかまりゅう)の
『包丁式(いかまりゅうのほうちょうしき)』
の奉納が行われています
包丁式
少しだけ包丁式の内容をご紹介しますと
まな板に乗った魚に手を触れずに
綺麗にさばいて盛り付けていくんですね~
※理由は宮中において天皇は神であり、その神様にお出しするものに直接手で触れる事は、穢れたものを出す事に繋がるからだそうです。
鯛の盛り付け
こちらが包丁式の一例なんですけれど
長箸と包丁だけで、見事にさばいていく様子は
一見の価値ありです
※気になった方は例祭 2012(山蔭神社)を記事をご覧下さい。
という事で今回は、山蔭神社をご紹介しました
吉田神社の末社、山蔭神社の場所はコチラ↓