今回ご紹介するのは
京都三庚申(きょうとさんこうしん)です!
ちなみに庚申(こうしん・かのえさる)とは
干支の1つで60日に1度巡ってくる日の事なんですよ。
そして、その庚申の日の夜になると
人の中にいる『三尸虫(さんしちゅう)』という虫が
寿命を司る神様(天帝・てんてい)に
悪行を報告しに行くといった信仰があるんですね。
そのため庚申の日には
寝ずに徹夜をする
庚申待(こうしんまち)を行うそうです
という事で今回は
庚申信仰と深い関わりのある
『京都三庚申』と呼ばれる
3つの庚申堂をご紹介します
■猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)
場所:京都市右京区山ノ内荒木町3
平安時代、伝教大師(でんぎょうだいし)最澄(さいちょう)が
猿田彦大神をお祀りした事が始まりで
後に嵯峨天皇(さがてんのう・第52代天皇)が
社殿を整えたといわれているんですね。
※最澄について詳しくは、延暦寺(東塔)の記事をご覧ください。
ちなみに創建当初は
現在の場所よりも少し北にあったようです
その後、1885年(明治18年)の時に
現在地へと移ってきました。
境内には
『右京区・区民の誇りの木』に指定されている
庚申楠(こうしんくす)と呼ばれる
御神木の楠(クスノキ)があり
樹齢はなんと!700年以上なんだそうですよ。
そんな猿田彦神社は
通称・山之内庚申(やまのうちこうしん)とも呼ばれ
京都三庚申の1つに数えられています
■尊勝院(そんしょういん)
場所:京都市東山区粟田口三条坊町70
尊勝院は
保延年間(ほうえんねんかん)(1135~1141年)に
陽範(ようはん)という阿闍梨(あじゃり・徳の高い僧)が
比叡山横川に尊勝坊を建てたのが始まりなんだそうです。
その後、1915年(大正4年)に
現在地に移ってきたといわれているんですよ。
また境内には米地蔵(よねじぞう)と呼ばれる
お地蔵さんが安置されています
お地蔵さんの名前の由来は
胎内に籾粒(もみつぶ)が納められていた事や
お地蔵さんがお米を持って現れ
貧しい女性を救ったという話に
よるんだそうですよ。
そんな尊勝院は
通称・粟田口庚申堂(あわたぐちこうしんどう)とも呼ばれ
京都三庚申の1つに数えられているんですね~
■八坂庚申堂(金剛寺)(やさかこうしんどう(こんごうじ))
場所:京都市東山区下河原町八坂鳥居前下4丁金園390-1
正式名称を金剛寺という
日本で最初の庚申信仰の霊場といわれています。
つまり!
庚申信仰発祥の地というワケなんですね~
ですから八坂庚申堂は
今回ご紹介している京都三庚申どころか
日本三庚申の1つに数えられているんですよ
そんな八坂庚申堂は
平安時代、比叡山の山伏・呪術僧として知られている
浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が
庶民の人でも気軽にお参りできるようにと
庚申堂を建てたのが始まりといわれています。
ちなみに浄蔵貴所は
祇園祭の山伏山(やまぶしやま)の御神体でも
あるんですよ
※詳しくは、祇園祭 山伏山(八坂神社)の記事をご覧ください。
という事で今回は京都三庚申をご紹介しました。
京都三庚申の詳しい場所はコチラ↓