今回ご紹介するのは
京都市伏見区
御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)境内にある
御香水(ごこうすい)です!
御香水は伏見七名水(ふしみしちめいすい)の
1つに選ばれている伏見の名水なんですよ!
伏見と言えば
京都でも名水の多い場所として有名なんですけれど
その中でも7つを選んだのが
この伏見七名水です
ちなみに江戸時代に刊行された地誌
『山城志(やましろし)』では
石井(いわい)
春日井(かすがい)
苔清水(こけしみず)
白菊井(しらぎくい)
竹中清水(たけなかしみず)
田中清水(たなかしみず)
常盤井(ときわい)が
『伏見七つ井』として紹介されています。
※御香水は山城志では石井として紹介されています。
けれど現在
春日井と苔清水は
残念ながら存在していないんですね
そこでこの伏見七つ井に
新たに2つを加えた現代版とも言えるのが
『伏見七名水』なんだと思います♪
ちなみに伏見という地名は
もともと伏水(ふしみず)といって
良質な伏流水(地下水)が豊富にある事が
由来と言われています。
その伏水がだんだん訛って・・・
ふしみずふしみずふしみず
ふしみふしみふしみ
となったんですね~。
このように伏見は
豊富な地下水のある場所という事もあって
お酒の醸造が盛んで
酒所としても有名なんですよ!
お酒造りには豊かな水が必要不可欠というワケですよね。
さて、そんな伏見の御香宮神社にある御香水は
平安時代の862年(貞観4年)9月9日に
この場所で湧き出したそうなんですけれど
その時、とっても良い香りがしていたそうなんです
また香りが良いだけでなく
病気の人にこの清水を飲ませると
たちまちのうちに病気が治ったと伝わっています♪
その事から清和天皇(せいわてんのう・第56代天皇)より
御香宮の名を賜ったそうです。
つまり御香宮神社の名前は
この御香水が湧き出たからという事になりますよね~
また日本名所風俗図絵(地誌)にも
御香水の事が載せられているんですよ
なんでも猿使いが御香宮神社へ来た時には
既に息も絶え絶えだったそうなんですけれど
その事を察したのか
飼われていた猿が御香水をすくい
猿使いの口に注いだといわれています
その後、猿使いは
夢中で御香水を飲みあさると
無事!蘇生したそうなんですよ!
きっと普段から可愛がられていたんでしょうね
また尾張徳川家の祖である
徳川義直(とくがわよしなお・家康の九男)や
紀州徳川家の祖である
徳川頼宣(とくがわよりのぶ・家康の十男)は
この境内に沸く御香水を産湯として使ったと言われています。
ちなみに御香水は
明治時代に一度枯れたそうなんですけれど
1982(昭和57年)の春に復元されると
1985年(昭和60年)に
環境庁の名水百選の1つに選ばれたんですよ
お近くにこられた際には
是非ともお立ち寄りになってみては
いかがでしょうか♪
そんな御香水のある御香宮神社の場所はコチラ↓
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