喉の病平癒にご利益のある神社仏閣巡りです
喘息(ぜんそく)の方や喉がイガイガする方
また、咽喉科関係者の方は必見ですよ~
お近くに行かれた際には
是非とも足を運んでみてくださいね
では早速いってみましょう。
■おせき社(伏見稲荷大社 稲荷山内)
場所:京都市伏見区稲荷山官有地
おせき社は伏見稲荷大社の稲荷山にあり
おせき大神が祀られています。
伏見稲荷のお山めぐりをした事がある人なら
おわかり頂けると思いますけれど
ここまで来るには
なが~い距離を歩いて来なければならないんですね
おせき社のあるあたりは
一ノ峰と山科に通じる山道の分岐点で
関所があった場所のようです。
名前の由来は
そんな関所がある場所の
お稲荷さんという事で
お関稲荷と呼ばれていたんだそうですよ
それがいつの間にか咳の意味になり
咽喉科の信仰がされるようになったと言われています。
大変なご利益があるようで
おせき社の郵便受けは
感謝のハガキでいっぱいになっていました!
ちなみに宛先は
『伏見稲荷おせき社』で届くようですよ
※ぬりこべ地蔵もそうですけれど京都は、そういった特殊な住所で届く所が多いのかも知れませんね。
また歌手やアナウンサーといった
声を出す仕事の方はもちろんの事
昔は、歌舞伎役者も
よく参拝に来られたそうです
■護王神社(ごおうじんじゃ)
場所:京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
護王神社は
和気清麻呂(わけのきよまろ)と
お姉さんである広虫(ひろむし)を
ご祭神とする神社で
通称『いのしし神社』と言われています
これは清麻呂が
宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)に行く際
300頭もの猪が護ったという話から
狛犬の代わりに
狛猪(こまいのしし)が安置されているからなんですね~。
※詳しくは、護王神社 その2の記事をご覧ください。
そんな護王神社は
喘息封じのご利益があるとされています
カリンの木と吉井勇(よしいいさむ)の歌碑。『風なきに 榠櫨(くわりん)の實(み)また ほろと落つ かくて極まる庭のしづけさ』と書かれています。
境内には樹齢100年といわれる
御神木のカリンの木があり
これは『喘息ふうじのカリンの木』
なんだそうですよ。
※高さが14メートル、幹の太さが1.5メートルもあり、巨樹名木百選にも選ばれたそうです。
秋には黄色い実をつけるようで
境内では、この果実で作った
かりん酒やかりん飴が
販売されています
■赤山禅院(せきざんぜんいん)
場所:京都市左京区修学院開根坊町18
赤山禅院は、延暦寺の塔頭の1つで
天台宗のお寺です。
千日回峰行(7年かけて行う修行)の
荒行の1つである
赤山苦行の霊場としても知られているんですよ
そんな赤山禅院のある場所は
御所の北東である鬼門の方角にあたる事から
皇城守護の寺とされています
また、ご本尊の赤山大明神は
陰陽道の主祭神である泰山府君(たいざんふくん)を
勧請したものと伝わっているんですね。
ちなみに赤山禅院では
毎年、中秋の名月の日に
千日回峰行を修めた大阿闍梨(だいあじゃり)による
『ぜんそく封じ・へちま加持』が
行われています
ぜんそく封じ・へちま加持は境内の不動堂で行われます。
これは天台秘法によって
ヘチマに喘息や気管支炎を
封じ込めるといったもののようですよ!
比叡山の長い歴史の中でも
数人しか達成していない
千日回峰行を終えた大阿闍梨による法要ですから
効果は凄そうですよね~
また、加持を受けた人には
へちま護符と破魔矢を授けてくれます♪
※当日は、へちま汁も振舞われています。
あのヘチマ
と思うかも知れませんけれど
ヘチマから取れるヘチマ水は
咳止め、痰切りの薬として古くから用いられたようで
俳句で知られる正岡子規(まさおかしき)も
結核の病にかかった際には
ヘチマ水を飲んでいたんですよ
彼が死の間際に残した絶筆三句の1つ
「痰一斗(たんいっと) 糸瓜(ヘチマ)の水も 間に合わず」
にもヘチマ水について詠まれています。
というわけで今回は
喉の病平癒にご利益のある神社仏閣巡りを
ご紹介しました。
詳しい場所はコチラ↓