今回ご紹介するのは7月20日に行われた
大船鉾(おおふねほこ)の曳初(ひきぞめ)です!
大船鉾はなんと今年
150年振りに祇園祭の巡行に復帰するんですよ。
巡行に復帰するという事は
もちろん曳初が行われるという事ですよね
ちなみに曳初とは
簡単に言ってしまうと
鉾や山の試運転のようなものです
つまり巡行の前に
何か異常がないか
試しに動かしているというわけなんです。
そして、この曳初の日は
一般の人も鉾を曳く体験が出来るんですよ~
もちろん女性も綱を曳くことが出来ちゃいます。
ここで曳初と舁初(かきぞめ)の違いを
簡単にご説明しますね。
曳初は鉾のように引っ張って移動させるものを言うのに対し
舁初は人が担いで移動させるものを言います。
では、曳初について詳しくなったところで
早速レポートしていきましょう♪
曳初の行われる午前10時には
祭の無事を祈る清祓式(きよはらえしき)が行われました。
そしてその後、14時から
曳初が始るんですね~
14時ちょっと前に到着した際には
すでに交通整理が行われているところで
四条通り(京都を東西に走るメインストリート)は通行止めになっていましたよ。
というのも
大船鉾は四条通りより南にあり
曳初では四条通りを超えて
錦小路通り(四条より1筋北)の辺りまで行く予定なんです。
鉾を動かしているときに
車とぶつかったら大変ですからね~
そして、しばらくすると・・・
大船鉾のお囃子が聞こえてきました~
「エーンヤラヤー」と掛け声をあげて
ゆっくりと大船鉾が動きましたよ
どうですか~♪
とっても大きいですよね~
予定では錦小路通りまでだったんですけれど
見物客が多すぎたので
四条通りで引き返していきました。
150年振りなんですから
殺到しちゃいますよね!
その後は天気も急激に悪くなり
大粒の雨が降り始めてしまいました~
それでも観光客の皆さんは
150年振りに復興した大船鉾の記念すべき曳初を
ファインダーに収めようと
しきりにカメラのシャッターを切られてましたよ♪
ここで少し大船鉾についても
触れておきたいと思います
大船鉾は
船鉾(ふねほこ)と同様に舟形をしていて
鉾に祭られているご祭神も
神功皇后(じんぐうこうごう)なんですね。
※神功皇后は日本書紀に三韓征伐を行い、新羅・高句麗・百済を攻め立て降伏させたと記されています。三韓征伐の際には、お腹に子供(のちの応神天皇)を宿しながら戦ったそうですよ。詳しくは、祇園祭 船鉾(八坂神社)の記事をご覧ください。
船鉾は前祭(さきのまつり・7月17日)
大船鉾は後祭(あとのまつり・7月24日)に
それぞれ巡行するので
船鉾と呼ばれていたそうです。
ちなみに船鉾は神功皇后の出陣の船を表しているのに対し 大船鉾は凱旋の船を表しているそうですよ♪
そんな大船鉾の建立は
1441年(嘉吉元年)と言われているんですけれど
1467年に起きた応仁の乱によって焼失してしまうんですね
※一説には1422年にはすでに存在したとも言われています。
その後、1500年に復興されるんですけれど
1788年に起きた天明の大火で再度焼失
1804年に再び復興されると
1864年(元治元年)に起きた禁門の変で焼失し
それ以降ずっと休んでいたわけなんですね~
そんな大船鉾が復興したのが
150年振りの
今年!2014年なんです
曳初で大船鉾が動いている所を見逃した~!!
という人は
ぜひ後祭でその姿を見届けて下さいね。
そんな大船鉾のある場所はコチラ↓
より大きな地図で 大船鉾 を表示