今回ご紹介するのは
出水通七不思議の1つとして知られる
地福寺(ちふくじ)です!!
こちらのお寺は真言宗醍醐派に属するお寺で
ご本尊は、耳の仏様『日限薬師(ひぎりやくし)』と
呼ばれる薬師如来です
※薬師如来像の多くは、左手に薬壷(やっこ)を持っているのが特徴なんですよ。
日限薬師については後ほどご紹介させて頂きますね。
こま札なんですけれど、字がかなり薄くなってます(涙)
地福寺は、弘仁年間(810年~824年)に
空海の十大弟子の1人である
真済(しんぜい)という僧が
嵯峨天皇(さがてんのう・第52代天皇)の
勅許(ちょっきょ・天皇の許可)により
太秦安井(うずまさやすい・右京区)に開いたのが始まりなんだそうです。
太秦と言えばテレビの時代劇でおなじみの
太秦映画村がある事で有名ですよね
その後、享保年間(1716年~1735年)に
道空(どうくう)が鷹司家の北政所の病気を平癒したことから
現在の場所に移されたそうですよ。
※ちなみに北政所とは摂政、関白の正室の事です。
こちらは本堂と椿です!!
今年の椿は少し遅咲きなんでしょうか
立派な椿が満開の状態になっていました~
ちなみに地福寺は京都十二薬師霊場会の
第5番札所にもなっているんですよ。
十二薬師霊場会とは
平安時代から続く京の町の風習で
信仰を集めた12ヶ所の霊場を
薬師如来に無病息災・病気平癒などを
祈願して順番に巡るというものです
約80年もの間
途絶えてしまっていたそうなんですけれど
2012年(平成24年)の5月12日に
復興したようですよ。
ご興味のある方は是非
十二薬師霊場を巡ってみてはいかがでしょうか
さて冒頭でもいいましたけれど
お寺の本尊である日限薬師は
出水通七不思議の1つと言われています。
※ご本尊ですので、写真はありません。
どの辺が不思議なのかと言いますと
石に穴を空けて五色の紐を通して奉納し
後日、日を決めてから祈願すると
あら不思議
耳の病気が治ったと言われているんですね
こういった不思議な話が伝っているので
七不思議の1つとして数えられているそうです。
ちなみに日にちを限って願うということから
日限薬師と呼ばれるみたいですよ。
かつて境内には不老長寿の霊験のある
井戸水があったそうなんですけれど
現在は残念ながら無いそうです
ちなみに残りの
出水通の七不思議を簡単にご紹介しますと
・光清寺(こうせいじ)の浮かれ猫
・華光寺(げこうじ)の時雨松
・華光寺の五色椿
・観音寺の泣く山門
・五劫院(ごごういん)の寝釈迦(ねしゃか)
・極楽寺の二つ潜り戸
となっています。
という事で・・・
今回の地福寺で出水通七不思議の場所を
全てまわりました~
皆さんも良かったら
出水通七不思議巡りをしてみては
いかがでしょうか
そんな日限薬師を安置する
地福寺の詳しい場所はコチラ↓
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