本日5月8日は、舞鶴の松尾寺(まつのおでら)で行われた
卯月八日仏舞(うづきようかほとけまい)をご紹介します
※卯月とは4月の事を指します。
松尾寺は真言宗のお寺で
西国第29番札所です。
本尊の『馬頭観世音(ばとうかんぜおん)』は
三十三霊場中、唯一の観音像で
農耕の守り仏、牛馬畜産、車馬交通 、競馬に関する
ご利益があると言われています。
6体のお釈迦様が舞うもので
国の重要無形民俗文化財に指定されているんですよ
※毎年、5月8日(旧暦の4月8日頃)に行われています。
では早速レポートしていきましょう。
11時頃になると本堂には
大勢の方が出入りしていて
手を合わせている方や
これから始まる舞を心待ちにされている方がいましたよ
12時になると10名程のお坊さんらが本堂に入り
まずは10分程お経を上げます。
そしてこの後、卯月八日仏舞が行われます
堂内に設置された舞台に
『大日如来』『阿弥陀如来』『釈迦如来』が2体ずつ登場し 計6体で舞います
600年前には既に舞っていたと言われるこの舞は
主に先祖供養の為に行っているそうですよ
また演奏されている雅楽は
『越天楽(えてんらく)』と言い
雅楽で最も有名な曲の1つで
黒田節の原型とも言われています。
雅な音楽が流れる中、ゆったりとしたペースで
6体のお釈迦様は円になったり
向き合ったりと
度々、立ち位置を変えながら
息を合わせるようにして舞を行っていました
15分程で舞が終わると再び本堂でお経が上げられます。
その後、お坊さんらは本堂前に設置された
『花御堂(はなみどう)』に移動すると
ナントお釈迦様に甘茶をかけます
※花御堂とはお釈迦様の誕生を祝う為に花で飾ったお堂です。
これはお釈迦様が生まれた時
天に9匹の龍が現れ
甘露の雨を降り注いだというエピソードに
由来するものだそうですよ
こうして全ての法要は1時間程で終了しました。
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