こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは2月23日に
八坂庚申堂(やさかこうしんどう)で行われた・・・
初庚申(はつこうしん)です。
初庚申とは
今年最初の庚申(かのえさる)の日(今年は2月23日)であり
この日に合わせて、八坂庚申堂では
護摩焚きなどの厄除け祈願法要を行っています。
※庚申とは干支の1つで『庚申』の日は、60日に1度巡って来ます
では、どうして庚申の日に行うのか?
と言いますと
これは中国から伝わった『庚申信仰』に基づくものです。
※八坂庚申堂は、日本で最初の庚申信仰の霊場と言われています。
庚申の夜は「徹夜で過ごさなければいけない。」と言われていて
その理由は
人の中にいる『三尸虫(さんしちゅう)』という虫が
庚申の夜に
寿命を司る神様(天帝・てんてい)に
悪行を報告しに行くと考えられているからなんですね
※つまり、この虫が神様に報告すると寿命を縮められると恐れていたのです
なので、庚申の夜は
三尸虫が報告に行かないように、寝ずに過ごしていたんですね。
これを『庚申待ち』と言い
現在でも、八坂庚申堂では『庚申待ち』が行われ
本尊『青面金剛(しょうめんこんごう)』に対してお経が上げられています
※徹夜で参加出来ない方の代わりに、一晩中、火を灯す『代待灯明(だいまちとうみょう)』も行われているそうですよ。
こちらが本堂になります。護摩焚きはこの中で行われます。
ちなみに青面金剛は
三尸虫を食べてくれると言われていて
この事から
『悪い虫を食べてくれる=病気平癒のご利益がある』とも言われています。
さて、この他に初庚申では
何が行われているのかと言いますと
本堂にて護摩焚きが、11時・15時・19時の3回行われます。
※八坂庚申堂の護摩焚きは『庚申護摩供(かのえさるごまく)』と言います。
参拝者から寄せられた
『家内安全』『無病息災』などが書かれた護摩木を
住職が焚き上げます。
この他にも『錫杖(しゃくじょう)』を使ったお加持などもしていましたよ~
これに加え『コンニャク封じ祈祷』も行われています
参拝者は、人の形をした紙に治したい病名を書き
こんにゃくに貼り付け、祈祷してもらいます
こうして祈祷されたこんにゃくを
家に持ち帰り、紙などに包んで枕元に吊るしておくと
病気が治ると言われています
※きゅうり封じのこんにゃく版といったトコロでしょうか?
こんにゃくの水分が抜けていくように
病も体から抜けると言われています。
ちなみに、護摩焚きやコンニャク封じ祈祷は
庚申の日が来る度に行われていますよ。
そして本堂の外では
1月6日の新春祈祷会でも行われた
『こんにゃく炊き』の接待もありました。
猿の形に切り抜いたこんにゃく3個を、北を向いて無言で食べれば
無病息災になると伝えられているんですよ
境内には北の方角がどちらかわかるように
親切に案内されていました。
※詳しくは新春祈祷会 2013(八坂庚申堂)の記事をご覧下さい。
という事で、今年の庚申の日は残すところ
4月24日、6月23日、8月22日、10月21日、12月20日の5日間です
タイミングの合う方は
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?