こんにちは京子です。

今回ご紹介するのは

2月10日に花山稲荷神社(かざんいなりじんじゃ)で行われました・・・

初午祭

初午祭(はつうまさい)です

※初午とは2月最初の『午の日(日付を干支に当てはめた日)』の事を言います。


この日は冬の間、山にこもって力を溜めておられた神様が

春の訪れと共に里へ降りてくるという日なんですよ

一般的には稲荷山に神様が降りて来られた日として有名ですよね。

※稲荷山のお話について詳しくは、初午大祭 2012(伏見稲荷大社)の記事をご覧ください。


初午祭

本日、行われる初午祭

里に降りて来られた神様を迎える神事と

釜を鳴らして今年1年の吉凶を占う

鳴動(めいどう)神事が行われます


花山稲荷神社についても簡単にご説明しますと

903年に醍醐天皇の勅命により建てられた神社です。

忠臣蔵(ちゅうしんぐら)で有名な大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしお)の奉納した鳥居が

本殿裏に残されているんですよ

※大石内蔵助良雄について詳しくは、義士会法要 2011(法住寺)の記事をご覧ください。


それでは早速レポートして行きましょう

14時半頃、境内に到着すると神事が始まる所でした。

神主さんから初午祭の説明がされ

修祓(しゅばつ・お祓い)や祝詞が奏上された後

法厳寺(ほうごんじ・京都と滋賀の県境にあるお寺)の住職さんにより

般若心経が読まれました。

※祝詞は神様を称え、お経は再び力を取り戻された御霊に勢いを付けるという意味が込められています。


そして、里に降りて来られた神様を迎え終わると

鳴動神事が行われます。

※2月になると、かつては『迎え火』として火を焚いていたそうです


鳴動神事とは別名、鳴釜(なりがま)神事とも言われ

その名の通り釜から発せられる音の大小や強弱によって

今年1年の吉凶を占うというものです。

※良い音が鳴れば良い1年、妙な音が鳴れば気をつけなければならない1年と言われています。


元々は岡山県吉備津地方に伝わる占いの1種で

ある伝説にちなんでいるといわれています。

その伝説とは、ズバリ桃太郎です


桃太郎として有名な吉備津彦命(きびつひこのみこと)が

退治した温羅(うら・鬼)の首を地中に埋めるとき


鬼が自らの悪行を反省し

「今までの罪滅ぼしとして

地中深くから唸り声を上げて神様のお手伝いをします。」

といった伝説にちなんでいるんですね。


釜

釜は高さ1メートル程で

先端には神籬(ひもろぎ・神様を迎える榊)が挿され

鉄の部分には水が

木の部分にはお米が入っています。


しばらく火鉢で熱せられると・・・

「ボワ~」

という独特の音色が聞こえてきました


すぐに鳴り止むのかと思っていたのですけれど

5分程、鳴り響き

ゆっくりと消えました。


参拝に来られていた方の話では

去年よりも良い音が鳴ったそうですよ


ここまでの様子は動画でご覧ください。


そして気になる今年の結果はと言いますと・・・

「今年の始まりは少し面倒な事が起こるかも知れないけれど

良い音が鳴り、鳴り終わりも綺麗に終わったので

健やかに1年が過ごせるだろう」

と宮司さんはおっしゃられていました


もし面倒な事が起これば

元々、人が持っている直霊魂(なおひのみたま・神様から授かった清らかな御霊)と向き合うと

良い1年が過ごせ、お正月を迎える事が出来るそうです。


つまり自分自身を見つめ直すという事ですね


その後は、玉串や御神酒を頂いて

1時間程で初午祭は終了しました。


御神酒は

「弥栄(いやさか)!」

と言って全員で乾杯しましたよ。

※弥栄とはますます栄えるようにという意味なんだそうです。


本殿横には本日限定で神銭が置かれていて頂く事が出来ました。


そんな初午祭が行われた花山稲荷神社の場所はコチラ↓


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