こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは、吉田神社で行われた・・
追儺式(ついなしき)です
節分に併せて行われるこちらの神事は
別名『鬼やらい神事』とも言われ
怒り・悲しみ・苦しみを表現した
3匹の鬼達を追い払い、福徳招来を祈願します
もとは平安時代の宮中行事だったそうで
室町時代より
平安京の鬼門を守ると言われる
吉田神社で行うようになったと言われています。
ちなみに、節分の日に豆が撒かれるのは
邪気(鬼)を払う力があるからですよね
でもどうして豆にそんな効力があるのかと言いますと
これは桃の力を得ているからなんですよー!
桃は古来より邪気を払うと信じられ
神社やお寺などでは桃の力を豆に移し
邪気(鬼)に投げつけて、お祓いすると言うわけなんです。
では早速レポートしたいと思います!
18時より、本宮前にて行われます。
※当日は、参拝者の方々も多く、最前列で見るには2時間前には行って席を確保する事をオススメします。
まずは神職の方々が舞殿に着座します。
続いて、殿上人(てんじょうびと・昇殿を許された人という意味で、主に貴族や公家を指す言葉。)や
方相氏(ほうそうし)が登場します。
追儺式では、彼らが鬼を退治するんですよっ
※4つの黄金の目を持つ方相氏は、中国から伝わったものだそうです。4つの目には、人間には見えない悪しき心を見抜く意味があるそうです。
まず最初に
大祓詞(おおはらえことば)が奏上されます。
※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。
これには、罪・穢れを祓う意味があるんですよ
大祓詞が奏上されている間、方相氏達は舞殿前に整列しています。
引き続いて、大幣(おおぬさ)を使ったお祓いを
舞殿の四方や方相氏らに行います。
この後、お供え物を献上し、祝詞が奏上されます。
そして、お待たせしましたっ
いよいよ・・・3匹の鬼の登場です。
冒頭でも言った通り
それぞれの鬼は
怒り(赤)・悲しみ(青)・苦しみ(黄)を
表現しているんですよ。
赤鬼
青鬼
黄鬼
祝詞が奏上されている間、鬼達は雄叫びを上げながら
舞殿をぐるっと回ります。
こうして
節分の日に現れた鬼を、これから退治するというワケです
祝詞の奏上が終わると
まずは、方相氏が「おぉぉー!」と言いながら
両手に持った矛(ほこ)と楯をかかげ
侲子(しんし)や松明を持った童子を従えて
勇ましく、鬼達を追い詰めていきます。
その様子は動画でじっくりご覧下さい。
鬼達はこん棒で、方相氏に攻撃しますが
方相氏は楯で受け止め、矛で反撃をします。
こうして逃げ惑う鬼達を追い詰めながら
舞殿の周りを3度回り、最後はとうとう
舞殿前の鳥居から逃げ出していきましたっ
そして、最後に止めを刺すのが・・・
殿上人です
彼らが桃の木で出来た弓を使い
葦矢(あしや)を鬼達に向けて放ちます。
桃の力を使い、鬼を退治するワケです
鬼や方相氏は、この後、境内末社の『竹中稲荷社』に帰っていきます。実はここで、鬼達と記念撮影が出来たりすんですよ。サービス精神旺盛ですよね。
こうして約1時間ほどかけて
追儺式は終了しました。
ちなみに、節分の期間
境内では、様々な厄除けグッズを販売しています
こちらの『福豆』です。
もちろん桃の力が入った豆という事なんでしょうね。
これは必須アイテムと言えるでしょう~。
舞殿側では、巫女さんが御神楽(みかぐら)を舞い
追儺ノ矢(ついなのや)を販売されています。
邪気を追い払ってくれる矢ってコトですよね。
もちろんゲットしちゃいました
御神楽の様子は動画でどうぞ!
という事で、今回は追儺式をご紹介しました。
吉田神社の節分祭は2月4日まで行われていますので
足を運んでみてはいかがでしょうか?
そんな吉田神社の場所はコチラ↓