こんにちは京子です。
今回は京都検定の過去問をご紹介したいと思います。
写真と解説付きですので
是非チャレンジしてみて下さいね
それでは早速、第1問目にいってみましょう。
【問題】
六角堂の名で知られる頂法寺の住職は、代々何の家元を務めているか。
ア.華道
イ.香道
ウ.茶道
エ.能楽
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.華道
六角堂の住職が、池坊(いけのぼう)と呼ばれる華道の家元を、代々務めています
六角堂の起源は
聖徳太子が沐浴(もくよく・体を清める事)をする為に
衣服と如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)を立てかけたところ
観音像がその場所から動かなくなったので
そこに、お堂を建てたのが始まりと言われています
ちなみに、池坊という名前の由来は
この沐浴した池の近くに僧侶の住坊(じゅうぼう・普段の生活の場)があった事から、名付けられたそうですよ。
※六角堂について詳しくは、六角堂(頂法寺) その2の記事をご覧ください。
六角堂の住職は昔から
代々、朝と夕方に花を供えていたそうで
第12代住職であり、室町時代の僧・専慶(せんけい)の時に
池坊と呼ばれる華道の流派が生まれ
以後、六角堂の住職が
池坊の家元を務めるようになりました
続きまして第2問目です。
【問題】
1月4日、下鴨神社で古式にのっとって優雅に行われる行事は何か。
ア.かるた始め
イ.蹴鞠初め
ウ.筆始め
エ.はじき初め
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では、答えですっ。
【答え】
イ.蹴鞠初め
世界遺産でもある下鴨神社は
『みたらし団子』発祥の地とも言われています
舞殿と神服殿の間で行われる蹴鞠初めは
勝敗を競うのではなく
いつまでラリーが続けられるかという事に重点が置かれています。
つまり相手が打ち返し易い球を渡すのが
美徳とされているんですね〜
※蹴鞠初めについて詳しくは、蹴鞠初め 2013(下鴨神社)、蹴鞠初め 2012(下鴨神社)、蹴鞠初め 2011(下鴨神社)の記事をご覧ください。
続いて第3問目にいってみましょう。
【問題】
延暦寺の法正坊尊意僧正(ほっしょうぼうそんいそうじょう)が宮中に向かう途中、鴨川が溢れ出したので、数珠をひと揉みしたところ、水流が分かれて石の上に菅原道真が現れて消えた。僧正が持ち帰り道真の霊を供養したとされるその石は( )である。
ア.へそ石
イ.藤戸石
ウ.登天石
エ.亀石
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.登天石(とうてんせき)
平安時代、菅原道真は藤原時平(ふじわらのときひら)の策略により
都から大宰府(だざいふ・現在の九州)に左遷され
失意の内に亡くなってしまいます。
その後、都では相次いで大雨や川の氾濫、落雷に見舞われ
道真を追いやった関係者が相次いで死んだ事から
いつしか道真の祟りではないか?と考えられるようになりました。
そして、その祟りを抑える為に醍醐天皇が宮中へ呼びつけたのが尊意僧正なんですよ
ちなみに登天石は尊意僧正が
道真の霊を供養する為に建てたと言われる
水火天満宮(すいかてんまんぐう)に置かれています。
※詳しくは、水火天満宮の記事をご覧ください。
では最後の問題です!
1級からの出題になりますので選択肢ではありません。
ズバリでお答えください。
【問題】
平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像を囲む長押(なげし)上にかけられた( )像は、浄土の空を舞う菩薩の群像で、一体を除く五十一体が国宝に指定されている。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
雲中供養菩薩(うんちゅうくようぼさつ)
平等院にある鳳凰堂は
10円玉に描かれているお寺として有名ですよね。
境内にある庭園は
極楽浄土をイメージして作られた事から、浄土庭園と呼ばれています
問題にもなっている、阿弥陀如来坐像や
長押(壁を装飾する長細い板)上にかけられている雲中供養菩薩像は
定朝(じょうちょう・平安時代後期の仏師)によって作られたもので
阿弥陀如来坐像を取り囲むように配置された雲中供養菩薩像は
楽器を弾いたり、踊っていたり
蓮華を手に持っているものなど
様々な姿勢をとり、極楽浄土の様子を表現していると言われています
全部で52体ある雲中供養菩薩像ですが
1体だけ国宝に指定されていない理由は
51体が国宝の指定を受けた後に
堂外から発見されたからだそうですよ。
という事で本日も4問出題してみました。
みなさんは何問正解されましたか?