明けましておめでとうございます
本日お届けするのは
八坂神社で行われました
白朮祭(をけらさい)です。
八坂神社は日本3大祭として有名な
祇園祭を行う神社としても知られていますよね。
毎年、1月1日には深夜から早朝まで
たくさんの人で境内は賑わいます
1月1日の5時に行われる神事で
無病息災を願い
片木(へぎ・20cm四方の木の台)の上に載せた
鉋屑(かんなくず・木のくず)を燃やし
本殿の上から下の石畳へ投げ落とすという祭です。
※投げるとはお祓いの意味があるそうです。
この鉋屑を燃やす火は、昨年の12月28日に
火鑽臼(ひきりうす)と火鑽杵(ひきりきね)という
木の道具を擦り合せておこします。
この時、煙の流れた方向などで
その年の豊作などの吉凶を占ったそうですよ
またこの火は12月31日の19時頃から行われる
八坂神社の御神火を持ち帰るイベント『をけら詣り』にも使用されています。
現在は『をけら灯篭(をけら詣りで使われる灯篭)』から火を頂いていますけれど
昔は、この白朮祭で投げ落とされた火を利用していたそうです。
※をけら詣りについて詳しくは、をけら詣り 2011(八坂神社)、をけら詣り 2010(八坂神社)の記事をご覧ください。
それでは早速レポートをしていきましょう。
5時頃、八坂神社へ到着すると
神職の方が本殿へ入られ中で神事が行われます
15分程すると
本殿、正面の扉を開けて
中から約15人ほどの神職や関係者の方たちが1人ずつ出てこられます。
そして片木の上に載せた鉋屑に
火をつけると本殿の前から
石畳の上に順番に投げ落とします
※鉋屑に点いた火を『をけら火』と言います。
をけら詣りと同様に
このをけら火を吉兆縄(きっちょうなわ・火縄)に点けて持ち帰り
火種として使った料理を食べる事により
その年は健康に過ごす事が出来ると言われています。
※吉兆縄には竹の素材が編みこまれ火が消えにくくされているんですよ。
火が点けられ鉋屑が投げ捨てられる様子は、ぜひ動画でご覧ください。
本殿前では元日という事もあり
お賽銭を投げ入れ祈願する人や
本殿の前から投げ落とされる、をけら火に見入っている人など
早朝にも関わらず、とても大勢の人で境内は賑わっていましたよ
こうして30分程で全てのをけら火を投げ落とすと
白朮祭は無事に終了しました。
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