こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは11月28日に
金閣寺境内にある『不動堂』にて行われた・・・
大護摩供奉修(おおごまくぼうしゅう)です
山伏が、参拝者の願いの書かれた護摩木を
炊き上げる法要です。
金閣寺境内にある不動堂は
平安時代の高僧『弘法大師・空海(くうかい)』が掘ったとされる
『石不動明王』を本尊とするお堂です。
この石不動明王は普段、非公開となっています。
※ご開帳されるのは8月16日(五山送り火)と2月3日(節分)の年に2度のみです。
ちなみに
この像を拝めば
「首から上の病が治る」と言われているんですよ
不動堂についてもう少し詳しくご説明すると
金閣寺が建つ以前からあるお堂で
鎌倉時代、太政大臣であった
西園寺公経(さいおんじきんつね)が建てた護摩本堂を起源としています。
※西園寺公経はこの他にも、かつてこの場所にあった山荘『北山第(きたやまてい)』なども営んでいた事で知られる人物です。
では早速『大護摩供奉修』をレポートしたいと思います
13時頃、金閣寺へ行ってみると
ちょうど総門から
山伏の方が法螺貝を吹きながら出てきました
※山伏とは験(しるし・霊力の一種)を身につける為に、山中にて厳しい修行をしている人達の事です。
この他に、行列の中には
住職の方もいらっしゃいましたよ。
こうして参拝者の順路を逆走する形で
総門から出てきた一行は
左へ曲がり長い階段を登り
不動堂の方へと向かいます。
まずは荼枳尼天(だきにてん)が祀られている祠の前で、お経を上げます
※荼枳尼天とは狐に乗った天女の姿をしている仏教の神様です
続いて、不動堂前に移動し
お経が読まれます。
もちろん山伏の方も一緒に手を合わしていました。
この不動堂の前に護摩壇が準備されています
周囲には結界も張ってあります。
お経が読み終わると
次に、山伏により護摩壇を清める3つの作法が行われます。
『法斧(ほうふ)の儀』
斧で護摩壇を作る仕草を模したものです。
『法弓(ほうきゅう)の儀』
護摩壇の東西南北と護摩壇、そして鬼門の方角に矢を放ち清めます。
『法剣(ほうけん)の儀
短剣を素早く振り下ろし護摩壇を清めます。
全ての作法を終えると
大勢の観光客が見守る中
いよいよ護摩壇に火が点けられます
2本の松明を使い、護摩壇に着火すると
徐々に燃え上がり、煙が上がります
メラメラと燃え始めた頃には
山伏が護摩木を次々に放り込んでいきます
境内はあっという間に
護摩木を炊き上げた煙でいっぱいになりますが
変わらず、山伏達は数十分かけて護摩木を全て炊き上げ
大護摩供奉修は無事に終了しました
そんな大護摩供奉修が行われた不動堂の場所はコチラ↓
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