こんにちは京子です!

今回ご紹介するのは11月27日に

出町妙音堂で行われた・・・

秋季御火焚祭

秋季御火焚祭(しゅうきおひたきさい)です。


火焚祭は

京都の様々な神社やお寺で行われ

火焚串

願い事が書かれた火焚串(または護摩木)を

高く組み、焚上げます

出町妙音堂

今回、火焚祭が行われる『出町妙音堂』についても

簡単にご紹介しますと

大光明寺(だいこうみょうじ)の飛び地境内になります

※大光明寺は相国寺の塔頭寺院で、場所は京都御苑の北に位置します。


妙音弁財天の掛け軸

本尊は妙音弁財天の掛け軸です

※こちらは写しになります。本物は年に2度、ご開帳の際に祀られるそうですよ。

弁財天の使い(神使)が蛇である事から

蛇の描かれた額や、置物などもたくさんありましたよ。


この弁財天の掛け軸は

平安時代の高僧で弘法大使『空海』が描いたとされ

鎌倉時代に、第93代『後伏見天皇』に輿入れした

西園寺寧子(さいおんじねいし・藤原寧子)が念持仏として

持参したものと言われています

以後、伏見宮家(ふしみのみやけ・かつてあった宮家の1つ)に

代々伝わっていたんですね


火床とお堂

火床とお堂です。奥に見える立看板には弁財天の真言(簡単に言うと呪文)『オン ソラソバテイエイ ソワカ』と書かれています。


明治になり、京都から東京へと伏見宮家は移りましたが

1901年に現在地(出町柳)にお堂を建て

掛け軸だけは京都に留まる事となったんですよ

それが出町妙音堂の起源となっています。


秋季御火焚祭

では早速、秋季御火焚祭をレポートしたいと思います!

13時半に境内に到着すると

ちょうど琵琶の奉納が行われていました。

平家物語『敦盛』

披露されているのは平家物語『敦盛』です。

源平合戦において、熊谷直実(くまがいなおざね)が

平清盛の甥にあたる敦盛を討った事に端を発した物語です。

※平家物語『敦盛』について詳しくは船岡祭 2012(建勲神社)の記事をご覧下さい。


弁財天にあやかり、琵琶を奉納しているんでしょうね~

参拝すると技芸上達のご利益があるそうですよ。


献花

琵琶に続き、献花が行われます。その場で草花を裁断し、飾り付けられていました


そして、この後

お坊さんによって、堂内でお経が上げられます。


これと同時に

境内に設置された火床に火が点けられます


献花

堂内で火を移した松明を使い、着火します。


勢いよく燃えている間にも

堂内では読経が鳴り響きます。


大般若経会

ちなみに

堂内で行われているのは『大般若経会(だいはんにゃきょうえ)』というもので

600巻ある経典を心の目で流し読み(転読・てんどく)する作法です


声に出して読むのは

経典の最初・中盤・最後の部分だけなんだそうです。

これを数人のお坊さんで行います。


大般若経会

終了すると

境内にある『豊川稲荷』に全員で参拝します。

ここでもお経が上げられていましたよ


お加持

そして最後に、参拝者に対して

経典を使った『お加持(おかじ)』を受ける事が出来ます

左肩→右肩の順番で

1回ずつ、ポンポンと叩いてくれます。

これには災いや厄払いの意味があるそうですっ。

皆さん、お加持を受ける為に、長蛇の列になっていました!


こうして

約2時間ほどをかけて

出町妙音堂の秋季御火焚祭は終了です


行われた場所はコチラ↓


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