こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
11月22日に広隆寺で行われた・・・
聖徳太子御火焚祭(しょうとくたいしおひたきさい)です
年に1度、本堂の『聖徳太子像』が開帳される日に合わせて
参拝者から寄せられる
願いの書かれた護摩木を山伏(やまぶし)が焚き上げます
※山伏は験(しるし・霊力の一種)を身につける為に、山にて厳しい修行をしている人達の事です。
こちらの護摩壇に護摩木を入れて燃やします。
広隆寺に関して、簡単にご紹介しますと
603年に聖徳太子が
この地(太秦・うずまさ)の地方豪族であった
秦河勝(はたのかわかつ)に仏像を与えた事により
蜂岡寺(はちおかでら・広隆寺の古称)が建てられた事を
起源とするお寺なんですよ
では早速レポートしたいと思います
13時より、まずは本堂にて法要が行われます。
本堂へ向かうお坊さん達。
住職さんをはじめ、お坊さん達が中へと入り
お経が上げられます。
約30分程の法要が終わると
本堂の表で法螺貝を吹く山伏と合流し
隊列を組み、薬師堂前に組み上げられた
護摩壇へと移動します
山伏達は結界内に入ると
護摩壇に火を点ける前に
いくつかの作法を行い、邪気を祓います。
『法斧(ほうふ)の儀』
斧は護摩壇を作る仕草を模したものです。
辺りをキョロキョロと見回していたのは、護摩壇に使う木を探している仕草なのかもしれませんね。
『法弓(ほうきゅう)の儀』
護摩壇の東西南北と護摩壇、そして鬼門の方角に矢を放ちます。
『法剣(ほうけん)の儀』
臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前と
九字(くじ・呪文の一種)を唱えながら、素早く剣先を動かします。
以上までを動画でご覧下さい。
これらが終わると住職より
願文(がんもん・神仏に祈願を伝える文書)が読み上げられます。
そして、いよいよ護摩壇に点火されます
祭壇に灯された炎を
一度、2本の松明に移してから火を点けます
徐々に煙が上がったと思うと
あっという間に
目の前が真っ白になる程の煙が
辺りを包み込みます!
続いて、山伏の方が護摩木を入れ始めると
導師(どうし・リーダー)が乳木(にゅもく・護摩木の一種)を
護摩壇に向かって放り投げるなど
独特の作法を行いながら
1時間以上をかけて護摩木を燃やしていくんですね
ちなみに、この日は聖徳太子像の他にも
霊宝殿にて薬師如来像も1日限りでご開帳しているんですよ。
願文の奏上から護摩木を燃やすまでを動画でご覧下さい。
そんな聖徳太子御火焚祭が行われた
広隆寺の場所はコチラ↓
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