こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
10月21日に野宮神社(ののみやじんじゃ)で行われた
斎宮(さいぐう・さいくう)行列です
※今年で14回目になります。
野宮神社は嵯峨・嵐山と呼ばれるエリアにあり
近くには芸能関係の方が多く参拝される車折神社(くるまざきじんじゃ)や
世界遺産にも登録され、五山制度の第1位である天龍寺があります
※車折神社や天龍寺について詳しくは、車折神社 その2、天龍寺 その1の記事をご覧ください。
源氏物語の1つとしても登場する野宮神社は
大変珍しい『黒木鳥居(くろきとりい)』があるんですよ
※詳しくは、野宮神社の記事をご覧ください。
斎宮群行という伊勢へと向かう旅を再現したもので
斎宮代や女官、稚児など約100人が
氏子区域である嵐山を練り歩き
大堰川(おおいがわ)で斎宮代の穢れを払います
斎宮とは
天皇に代わり、伊勢神宮に仕えた
未婚の皇女の事を言うんですよ。
ちなみに平安時代には
葵祭で有名な賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)に使える斎王も選ばれるようになったので
伊勢神宮の斎王を斎宮
賀茂社の斎王を斎院
と呼ぶようになったそうです
それでは早速レポートしていきましょう。
10時半頃
野宮神社に到着すると
斎宮代が到着する所でした。
※斎宮代とは斎宮の代わりを意味します。
斎宮代が野宮神社境内に入ると
続いて神職や関係者の方も境内へと入り
祝詞の奏上や玉串の奉納などが行われました。
出発を待つ火炬小女(ひたきのしょうじょ)
11時50分になると
斎宮代が葱華輦(そうかれん・玉葱の様な玉が付けられた乗り物)に乗り
行列が出発します。
監送使(かんそうし)長官
観光名所で有名な竹林を行列が通り抜けると
氏子区域である嵐山を練り歩き
13時頃には
大堰川にかかる有名な橋『渡月橋(とげつきょう)』を渡るんですよ
天龍寺前を通る斎宮代
牛車
命婦(みょうぶ)
橋を渡ると
嵐山灯篭流しが行われる
中之島公園(なかのしまこうえん)で
記念撮影が行われます
※嵐山灯篭流しについて詳しくは、嵐山灯篭流しの記事をご覧ください。
その後、大堰川で屋形船の乗れる
嵐山通船北乗船場へと行列は移動し
御禊(おんみそぎ)の儀が行われます
君が代の斉唱が終わると
祝詞が読まれ
形代(かたしろ)を使い罪や穢れを払います。
形代は人の形をした直径10センチ程の紙で
右手に持ち
左胸、右胸、中央の順に当て
大堰川に形代を流します。
また昔は人型土器だった事から
土器にも息を吹きかけて大堰川に流していましたよ
その後、斎宮代は大堰川で手を清めるのですけれど
昔は幕を張って見えないようにしてから
下半身まで水に浸かっていたそうです
御禊の様子は動画でご覧ください。
14時半過ぎに御禊が終わると
平安雅楽会の方により
舞の奉納が行われ
斎宮行列は無事に終了しました。
そんな斎宮行列が行われた野宮神社・中之島公園・嵐山通船北乗船場着の場所はコチラ↓
より大きな地図で 斎宮行列(野宮神社) を表示