こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
9月24日に安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)で行われた
櫛(くし)まつりです
毎年9月の第4月曜日に行われ
今年で52回目になります。
※当初は櫛の日にちなんで『9・4の日』という事で9月4日に行われていたそうですよ。
安井金比羅宮は祇園(ぎおん)と呼ばれるエリアにあり
近くには祇園祭を行う神社として有名な八坂神社や
風神雷神図の屏風がある事でも有名な建仁寺などがあります
悪縁切りでも有名な安井金比羅宮は
崇徳天皇(すとくてんのう)の霊を慰める為に
大円(だいえん)法師が建てた観勝寺(かんしょうじ)が
始まりと言われています
※安井金比羅宮について詳しくは、安井金比羅宮 その1、安井金比羅宮 その2の記事をご覧ください。
『櫛に感謝する心を』という事から
境内にて祭典が行われた後
1時間程かけて祇園界隈を時代風俗行列が練り歩きます
1961年9月4日に多くの美容家によって櫛供養が行われたのが始まりで
現在は着付けや髪の結い方の伝承を目的として設立された
京都美容文化クラブの方が運営されています。
時代風俗行列とは
古墳時代に始まり
奈良時代
平安時代
鎌倉時代
室町時代
桃山時代
江戸前期
江戸中期
江戸後期
明治時代
など、それぞれの時代装束に身を包んだ
総勢50人程の行列です
では早速レポートしていきましょう。
12時半頃
安井金比羅宮に到着した京子
久志塚(くしづか・櫛塚)の前では既に準備が整えられていました。
久志塚
櫛供養が行われた翌年に
美容関係の方々により
安井金比羅宮境内に建てられました
しばらくすると
それぞれの時代装束を来た人が入場して
櫛供養が行われました
※京都市長である門川大作氏や国会議員の前原誠司氏も来られていましたよ。
使い古した櫛や、折れた櫛などが久志塚に奉納されます。
櫛供養が終わると
舞殿にて芸妓さんによる
『黒髪』という舞が奉納されました。
今回は肖像権の問題で、芸妓さんのお写真は
掲載していません。ご了承下さい。
14時15分頃に
いよいよ行列の出発です。
この行列に参加されている方は
美容系の学校に通われている方で
全員がカツラではなく
地毛で髪を整えられているんですよ
境内から出ると八坂神社の前を通り
祇園白川と呼ばれる
綺麗な石畳が敷かれ
テレビでもよくご紹介される場所に向かいます
ここには以前ご紹介した
「かにかくに 祇園はこひし寝るときも枕のしたを水のながるる」
と書かれた『かにかくに碑』があるんですよ
※かにかくに碑について詳しくは、かにかくに祭の記事をご覧ください。
その後、あの大石内蔵助(おおいしくらのすけ)も利用したと言われる
祇園でも老舗のお茶屋『一力亭(いちりきてい)』の前を通って安井金比羅宮へと帰ります。
※大石内蔵助について詳しくは、大石神社の記事をご覧ください。
15時半頃、行列は境内に到着し
今年の櫛まつりは無事、終了しました。
時代風俗行列の様子は動画でご覧ください。
大きな地図で見る