こんにちは京子です!

今回ご紹介するのは

石峰寺

9月10日に石峰寺で行われた・・・

若冲忌

若冲忌(じゃくちゅうき)です


江戸時代に活躍した

京都出身の天才絵師『伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)』の命日に

彼を偲び、行われる法要です。

※伊藤若冲の素晴らしさについては、両足院 その3の記事をご覧下さい


若冲と石峰寺の関係は深く

彼は石峰寺に庵を結び、そこで下絵を描き

当時の住職であった密山(みつざん)と協力して

『石仏五百羅漢(せきぶつごひゃくらかん)』と呼ばれる

石像郡を石峰寺の裏山に作り上げました

※この作品は釈迦の誕生から涅槃(ねはん・釈迦の死の様子)に至るまでをコンセプトとして作られた大作で、約500体の羅漢像が並べられています。


ちなみに若冲は晩年

石峰寺の門前に住居を構え、妹と2人で過ごしたそうです

そして85年の人生に幕を下ろし

石峰寺に葬られたんですね。


こうした経緯から

石峰寺では2000年より『若冲忌』を行っています。


では早速レポートしたいと思います

本堂

住職の方が鐘を鳴らしたのを合図に

10時半より本堂にて、若冲忌は始まります。


招待客は本堂内で、一般参拝者は本堂外で

参列する事が出来ます。


釈迦如来像

住職の方が釈迦如来像に一礼をした後

若冲のお墓に新しく立てる

10本の『卒塔婆』を煙に当てて清めます

次にお経が読まれ、参列者はご焼香を上げます。

約20分ほどで終了すると、今度は

境内にある若冲のお墓へと移動します。


伊藤若冲の墓

お墓の前には、このように野菜が供えられています

これは

彼の作品の多くに野菜が登場するからなんですね。

彼は身近なものをモチーフに描いたものが多く

鶏を中心に

トンボやカエル、犬や魚などが登場します


野菜

ちなみに、この野菜の盛り付け方は

彼の作品である『果蔬涅槃図(かそねはんず)』を模しているんですね


釈迦の横たわる姿を大根に見立て

それを芋やしいたけ、かぼちゃなどの野菜が取り囲むように

配置しています。


ここでも本堂同様に、参拝者のご焼香や

お坊さんによるお経が読まれ、法要は終了します。



若冲忌の模様をダイジェストでどうぞ。


そして、この後17時まで

境内の庫裏(くり)において

若冲の描いた水墨画の掛け軸を見る事が出来ます。

鶏を描いた水墨画を中心に、10点ほどが展示されていました

※展示作品は毎年少しずつ変わるそうです。


展示されている作品は

美術展などには貸し出ししていないものが多いようで

若冲の作品が好きな人にとっては

レアな作品を見る、絶好のチャンスですね

※これらの掛け軸は若冲忌でのみ一般公開しているそうです。


そして石峰寺では

今年より『顕彰会(けんしょうかい)』を発足し

現在、会員を募っていらっしゃいます。


目的は

石峰寺の歴史や文化を学び、正しく理解し

石峰寺で保有する若冲の作品を

後世に継承する事だそうで

今後、掛け軸なども常時展示なども

視野に入れてらっしゃるそうですよ


顕彰会に入会すると

五百羅漢の拝観が無料になったり

若冲忌への招待などもあります。

気になる方は是非チェックしてみてくださいね

そんな若冲忌の行われた石峰寺の場所はコチラ↓


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