こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
9月2日に松尾大社(まつのおたいしゃ)で行われた八朔祭(はっさくさい)です。
※毎年9月の第1日曜日に行われる京都で最後の夏祭りなんですよ。
松尾大社は嵯峨・嵐山エリアにあり
周りには源氏物語の舞台として有名な野宮神社(ののみやじんじゃ)や
南北朝時代に南朝の嵯峨御所として使われた大覚寺など
たくさんの名所があります。
観光地としても有名で毎年多くの観光客が訪れるエリアなんですよ
お酒の神様としても有名で松尾の神が
「この霊泉を飲めば、病気も治り、寿命も延びる。そして、この水で酒を作ると福を招くよ~」
と言い残した事に由来するそうです
※詳しくは松尾大社 その1、松尾大社 その2の記事をご覧ください。
そんな松尾大社で行われる八朔祭は
五穀豊穣や家内安全を祈る祭です。
船に神輿を乗せて川を渡る『船渡御(ふなとぎょ)』や
八朔相撲、嵯峨六斎念仏踊
などが行われます
130年前の明治時代からある祭で
以前は9月1日に行われていたそうなんですけれど
1976年以降、9月の第1日曜日に行われるようになったそうです。
ちなみに江戸時代には徳川家康が1590年8月1日(現在の9月1日前後です)に初めて
江戸城に入城した日である事から
正月に次ぐ祝日としていたんだそうですよ
それでは早速レポートしていきましょう
8時頃
松尾大社に到着した京子
境内には女神輿の担ぎ手さんが境内に集まっていました。
彼女達は『やまぶき会』と言い
1998年に結成された松尾大社に所属する女神輿の方々です。
メンバーは地元や京都市内だけでなく
他府県や海外からも参加されているそうですよ~
結成当初は子供用の神輿を借りていたそうなんですけれど
1999年に松尾大社が1300年を迎えた事もあり
2000年に新しい神輿が造られたそうです
しばらくすると鳴閂(なりかん・神輿の一部でカシャンカシャンと音の出る部分)を
上下に振りながら神輿に取り付ける
かんならしが行われました。
鳴閂が神輿に取り付けられると
いよいよ神輿の出発です
舞殿を回った後に
本殿で神事が行われます。
神輿にもお祓いをすませると
ホイットー!ホイットー!の掛け声のもと
境内を出ていきます
その頃、境内では八朔相撲と呼ばれる神事相撲が開催されています。
京都府予選も兼ねているそうで一生懸命、相撲をとっていましたよ
こちらは八朔相撲でも人気の『赤ちゃん相撲』です。
赤ちゃんの健やかな成長を祈り、土俵に寝かせたり転がしたりするそうです
さて、9時頃に松尾大社を出発した神輿は一度
北に2km程離れた所にある松尾大社の境外摂社
櫟谷宗像神社(いちたにむなかたじんじゃ)に向かい神事が行われます。
そのまま休憩をはさみ
船渡御を行う為に
神社の目の前を流れる『大堰川(おおいがわ)』を目指します。
大堰川には2艘の船を平行に設置しその上に板を乗せ 神輿が乗せられるようになっていましたよ
担ぎ手達は5艘の船に別れ
1度、大堰川上流まで行き、転回します。
その後、対岸で迎え太鼓が披露され
岸に船をつけて神輿を下ろします。
その後、船着場から北へ1km程離れた所にある
京都を舞台にしたラブストーリーとして有名な作品
『源氏物語』にも舞台の1つとして登場する野宮神社に移動し神事が行われましたよ
観光名所で有名な竹林をお神輿が通ったのでパシャリ
神事が終わると再び松尾大社へと帰る為に
今度は大堰川に架かる有名な橋・渡月橋を渡り
五木茶屋で休憩し松尾大社へと戻ります
15時頃、境内に着くと本殿前で神事が行われ
女神輿は無事終了です
この後、境内では嵯峨六斎念仏踊や
子供絵ちょうちん献画展・境内万灯が行われます。
そんな八朔祭が行われた松尾大社・櫟谷宗像神社・野宮神社の場所はコチラです↓
より大きな地図で 八朔祭 を表示