こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
8月5日に清水寺で行われた・・・
盂蘭盆会(うらぼんえ)です
清水寺の舞台を使い『六斎念仏(ろくさいねんぶつ)』が奉納されます。
六斎念仏は
今から1100年前、空也によって行われた事が起源とされ
六斎日(月に6日ある、災いを呼ぶ日)に
鉦(しょう・円盤状の鐘)を使って
念仏を唱えていた事に由来します。
その後、念仏に独特の節回しが付いたり
太鼓が鳴らされたりと
時代の変化と共にアレンジされ
現在は、お盆の恒例行事として
各地の寺社で奉納されています
今回、清水寺で行われる盂蘭盆会では
宗教色の強い『念仏六斎』と芸能化した『芸能六斎』の2つが奉納されました
では早速レポートしたいと思います
15時に清水の舞台に到着した京子。
まず最初に
ご本尊のすぐ前で『念仏六斎』が奉納されます。
※こちらは上鳥羽六斎念仏の方により行われました。
薄暗い堂内で
ゆっくりと念仏を唱えながら鉦を叩きます。
『念仏六斎』と言われるだけあって
落ち着いた雰囲気の中、行われましたよ~
こうして約30分の念仏六斎が終了すると
今度は清水の舞台を使い『芸能六斎』が奉納されます。
※こちらは中堂寺六斎念仏の方により行われました。
「清水の舞台から飛び降りる」で有名な場所ですけど
文字通り『舞台』としても活用されているんですね
本尊の方を向き、約1時間の芸能六斎が奉納されます。
ここで
今回、行われた演目を紹介したいと思います。
『すがらき』
オーソドックスな太鼓と鉦の演奏です。
大太鼓を中心に、鉦や小太鼓で構成されています
『橋弁慶』
狂言で行われている演目を、六斎念仏に取り入れたものです。
義経と弁慶の最終決戦が行われたと言われているのが
清水の舞台という事もあり
まさしくピッタリの演目と言えるのではないでしょうか
『越後さらし』
その名の通り、うちわに『さらし』を付け
新体操のリボンのように振ります。
これは近年になって創作された演目だそうですよ。
女の子が演じると場が和みますね
『四つ太鼓』
4つの太鼓を使った演目。
見事なバチさばきで場内を沸かせていました
2人で叩いたり、太鼓が6つに増えたりと変化をつけながら
音で魅了していました。
『祇園ばやし』
祇園祭では各山鉾町の方が演奏している祇園囃子ですけど
六斎念仏ではアップテンポにアレンジされていたり
太鼓を持ちながら踊るところが違う点でした
『猿回し』
子供たちがメインの演目です。
小太鼓を持ちながら舞台の上をぐるぐると回り演奏します
『獅子と土蜘蛛』
六斎ではおなじみの『獅子舞』と『土蜘蛛』です。
時間の関係上、通常よりも少し短めで行われていました
獅子は正義の象徴であり
蜘蛛は邪悪の象徴とされています
最後には
蜘蛛の糸も飛び出し、場内を沸かせていましたよっ
動画にて芸能六斎のダイジェストをご覧下さい。
こうして約1時間半におよぶ盂蘭盆会は無事に終了です。
実際に『清水の舞台』を使って行われる演目は
新鮮でしたね~っ。
そんな六斎念仏が奉納された清水寺の場所はコチラ↓
大きな地図で見る