こんにちは京子です。
本日ご紹介するのは愛宕神社(あたごじんじゃ)で行われた千日通夜祭(せんにちつうやさい)です
愛宕神社は愛宕山(標高924m)の頂上にある神社で
嵐山・嵯峨野エリアから更に奥地へと行った所にあります。
また全国に約800程ある愛宕神社をまとめる総本宮なんですよ~
愛宕神社の始まりは正確にはわかっていないそうなんですけれど
大宝年間に修験道の(しゅげんどう)の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)と
白山の開祖である泰澄(たいちょう)が愛宕山に神様を祭る霊廟を設置し
その後、慶俊(けいしゅん)と呼ばれるお坊さんと和気清麻呂が愛宕神社の元となる社を建てた事に始まるそうです
※和気清麻呂について詳しくは護王神社 その2の記事をご覧ください。
白山とは日本三名山(富士山・立山)の1つと言われています。
※修験道について詳しくは高祖報恩大会 2012(聖護院)の記事をご覧ください。
愛宕山中で修業をする修験者は『愛宕聖(あたごひじり)』や『清滝聖(きよたきひじり)』と呼ぶそうですよ
愛宕神社の祭神は天狗の姿をした『愛宕権現太郎坊(あたごごんげんたろうぼう)』と言われ
西の横綱と呼ばれているそうです
東の横綱は富士山にいる天狗なんだそうですよ。
京都市が一望出来る絶景スポットがありました
そんな愛宕神社で行われる千日通夜祭は
一般的に千日詣りと言われ
火難に合わないだけでなく、五穀豊穣など様々なご利益があると言われています
具体的には7月31日の21時より行われる夕御饌祭(ゆうみけさい)の後から
8月1日の2時に行われる朝御饌祭(あさみけさい)の間の約6時間の間にお参りをするという祭です。
この日だけ特別に夜間に登る事が出来ます
古くは専一詣と言われ、旧暦の6月24日に行われていた古代の鎮火祭が起源なんだそうですよ。
それでは早速レポートしていきましょう
午後7時半頃
愛宕神社の麓に到着した京子
これから約4kmの山道を登って行きます
途中すれ違う方から
登っている人には『お登りやす』、下っている人には『お下りやす』と言って挨拶をします。
京都っぽくていい響きですよね
声を掛け合いながら登る事、約2時間
ようやく愛宕神社へ到着しました
到着するとちょうど法螺貝の音色が聞こえ
山伏の方によるゴマ供養が行われる所でしたよ
本殿前の階段の脇に少しスペースを取り
紐で結界のようなものを張り
中央には杉の葉で囲まれた護摩檀が設置されていました。
最初に山伏姿の方が東西南北と護摩檀、鬼門の方角に矢を放ち
祭文が読み上げられた後
いよいよ点火です
1時間程で護摩焚きが終わると
次は午前2時から神事が行われるので
皆さん本殿で仮眠を取るスペースを確保されたり
中にはテントを持参されている方もいらっしゃいましたよ
京子も少し休憩して
本殿にて行われる朝御饌の神事を見てきましたよ
午前2時
宮司さんによる祝詞奏上の後
『人長乃舞(にんちょうのまい)』が奉納されます
舞の奉納が終わると
木で組まれたやぐらに火を灯します。
火が燃えている間に今度は舞人が片袖を下ろし再び人長乃舞を奉納します。
舞が終わると宮司さんにより
火が鎮火されましたよ
神事の後にお神酒を頂いちゃいました
最後に愛宕神社名物の
『火迺要慎』のお札を購入して
京子の千日通夜祭は終了です
ちなみに愛宕山に登る時は準備をしっかりして行きましょう
まずは飲み物です。
絶対必要ですけれど頂上まで着くと売っているので
500mlか1Lのペットボトルで十分ですよ
食べ物は頂上には売っていないので
塩分が取れて持ち運びにも軽い
軽量のスナック類がオススメです。
もし買い忘れてもバス停付近で買えます
登山をする時の棒なんですけれど
足腰の弱い方や自信の無い方以外は
必要ないと思います。
降りる時には役立ちますけれど
若い人はかえって邪魔になっている印象を受けました。
服装は、頂上まで登ると
麓と気温が10度程変わるので
軽くて羽織れるような長袖の上着と
汗が吹き出るのでタオルは必須です。
靴は神社に参拝するというよりも
登山ですから登山シューズがオススメですよ
最後に時間ですけれど
余裕を持って登るのでしたら
3時間もあれば休憩を小刻みに挟んでも
間に合うので自分のペースで登頂して下さいな
そんな千日通夜祭が行われた愛宕神社の場所はコチラ↓
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