こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは7月16日に役行者山(えんのぎょうじゃやま)で行われた
護摩焚供養(ごまだきくよう)です
役行者山は祇園祭の山鉾の1つであり
御神体が修験道(しゅげんどう・山に籠もって厳しい修業をする事)の
創始者である役行者(えんのぎょうじゃ)です。
役行者山のこま札です。
中央が役行者です。巡行では山に乗り込みます。
彼にちなみ
修験道に励む山伏たちが役行者山にかけつけ
護摩焚きを行い、祇園祭の無事を願います
お昼の2時過ぎ
法螺貝の音と共に
およそ30人の山伏たちがやって来ました
この役行者山のある室町通は
室町幕府の名前の由来となった通りとしても有名ですよね。
通りは大変狭く
山伏が入場した頃には
見物客でぎゅうぎゅう詰めでした。
ちなみに
彼らは聖護院の山伏さんだそうです。
聖護院は、かつて全国に2万程のお寺を抱えた修験者の総本山なんですよ
詳しくは高祖報恩大会 2012(聖護院)をご覧下さい。
役行者山の南側から入場した山伏たちは
一度、山を通り過ぎ、北側に移動します
そして今度は
聖護院の山伏と
役行者山の山伏との間で『問答』を行います
こうして本当に聖護院の山伏かどうかを確認しているんですね。
・今日来た理由は何
・役行者って誰の事か説明できるか
・ここで何をするの
などと言った質問に答えて
やっと結界内に入る事が出来るんですね
到着から問答までを動画でどうぞ!
こうして役行者山の前に張られた
結界の中に山伏たちが入り、いよいよスタートです。
まずは弓矢を使い
邪気を祓い、場を清めます。
東西南北、そして護摩壇や天に向かって
それぞれ矢が放たれます。
※今回は道幅も狭い為、矢があまり飛ばないように配慮されていました。
そして次に
護摩壇に向かって刀や斧を使い、同様に邪気を払います。
弓矢や剣、斧を使った邪気払いを動画にまとめました。
その後、山伏の読経が響く中
いよいよ護摩壇に着火します。
護摩焚きには人間の穢れを取り
身を清めるという意味が込められているそうです
次に『願文(がんもん・神仏に祈願を伝える文書)』が読まれ
護摩壇の中に護摩木が放り込まれます。
この煙を浴びる事によって
穢れや厄を祓う効果があるそうです。
こうして約1時間におよぶ護摩焚供養は終了しました
護摩壇で使用された檜の葉や
結界に使われた紙垂(しで)は
法要が終わると持ち帰る事も出来ますよ
そんな護摩焚供養が行われた場所はコチラ↓
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