今回ご紹介するのは5月14日に

下鴨神社で行なわれた・・・

堅田供御人行列鮒奉献奉告祭

堅田供御人行列鮒奉献奉告祭(かたたくごにんぎょうれつふなほうけんほうこくさい)です。


下鴨神社によると

京都3大祭の1つ『葵祭(あおいまつり)』の

前儀にあたり

滋賀県・大津市にある堅田と呼ばれる地域より

下鴨神社に対して『鮒(ふな)』が献上される神事です

葵祭に関しては葵祭 2011(賀茂祭)の記事をご覧下さい。


この堅田と下鴨神社の関係は

平安時代後期より続くもので、1090年に堅田が

下鴨神社の御厨(みくりや・お供えものを調達する場所や領地)となりました。


こうして堅田は、お供え物を提供する代わりに

税金(租税)の免除などの特権を得ていたそうです。


堅田供御人行列鮒奉献奉告祭

現在もその伝統を受け継ぎ、葵祭の前日に

お供え物の献上が行なわれているというワケです


第二次世界大戦中は

中断していた事もあったようですが

『湖族の郷(こぞくのさと)実行委員会』という

堅田の人達の手によって近年になり復活しました。


では、当日の流れを簡単にご紹介させていただきます

スタートは堅田にある『神田神社』です。

ここを8時に出発した一行は、伊豆神社や本町商店街通りなど

町内を1時間かけて巡行した後

『湖族の郷資料館』に9時頃到着します。

その後、バスで下鴨神社に移動するんですね。


糺の森を通る供御人行列

こうして10時、下鴨神社の『糺の森(ただすのもり)』より

隊列を組んで供御人行列が巡行します。

行列は約40人ほどで構成されていて

隊列が運ぶ唐櫃の中に、鮒や鮒寿司などが入っているそうです


ちなみに、鮒寿司と言えば

滋賀県の郷土料理として有名ですよね。

※かつては朝廷にも献上されていたそうですよっ。


鮒寿司は、鮒を醗酵させた料理である事から

その香りが独特なんですよね~。

ちなみに、有名なお話として

織田信長が滋賀県の安土城で徳川家康を接待した際に

接待役を任ぜられた明智光秀が

鮒寿司を出し、その匂いから

信長に激しく叱責されたとも言われています。


葵

下鴨神社の中門をくぐった所に、葵が飾り付けてありました。葵は賀茂社(上賀茂神社下鴨神社)の神紋です。


さて下鴨神社に到着した供御人行列は

糺の森を抜け、楼門をくぐると

そのまま本殿へと向かいます

葵祭の前儀という事もあり、皆さん葵の葉を身に付けていましたよ。


神事中

こうして中では30分程、神事が行なわれ終了です。


受領書

鮒を献上すると、下鴨神社(賀茂御祖神社)から受領書がいただけるようです。


最後に皆さんは楼門を背景に記念撮影を

していましたよ。

そんな堅田供御人行列鮒奉献奉告祭が行なわれた

下鴨神社の場所はコチラ↓


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