ここでご紹介するのは
5月5日に藤森神社で行われました
駈馬神事(かけうましんじ)です♪
駈馬とは乗り子(騎手)がアクロバティックな馬術を披露する伝統行事で
毎年5月1日~5日まで行われる『藤森祭(ふじのもりまつり)』の中でも
人気神事の1つなんですよ~
駈馬神事の歴史は古く、1200年前からと言われています。
江戸時代には、武士や馬術の指南役、町衆なども参加して行われていた
伝統的な行事なんですよ。
そして昭和58年には京都市登録「無形民俗文化財」にも指定されているんです!
駈馬は南門から割拝殿(わりはいでん)まで伸びる
約200メートルの参道を使って行われます。
お腹に子供を宿しながらも三韓征伐を行った
『神功皇后(じんぐうこうごう)』が凱旋の後
戦いに使った武器や旗、道具などを納め
塚を作って、祀った事が始まりだと言われています。
これに加えて祭神である
『早良親王(さわらしんのう)』が東北討伐の勅命を受け
討伐での勝利を藤森神社に祈願し
見事に敵を滅ぼしたという故事を元に駈馬神事は行われています。
この出陣の日が、5月5日という事から
この日に合わせて駈馬神事が行われているということなんです!
また、藤森神社は勝運の神様としても知られ
境内には馬にちなんだ大きな絵馬がいくつもあり
競馬ファンにも大変人気の神社なんです。
それでは早速、『駈馬神事』をレポートしたいと思います。
駈馬神事は13時と15時の二度行われます。
まずは13時頃から始まる駈馬神事では
参道の出入りを規制して
馬場(馬の走る場所)の掃除が行われます。
なんといっても
すごいスピードで走る馬を、手綱(たづな)も持たずに技を披露するので
入念に馬場のチェックがされていました
そして一回目の駈馬神事だけに行われるのが時代行列です。
この時代行列には、鎧を着た武者、馬に乗った公家風と武士風の格好をした人に加え
今回の駈馬神事で技を披露する乗り子たちの子供達も行進します。
この子達が将来の乗り子になるんですね♪
そして、いよいよ馬が疾走します
この駈馬神事に使われる馬具は和装具と呼ばれ
現在使われている乗馬などのものとはかなり違います。
その上、左足を荒縄で縛っている状態での騎乗は
日本はおろか世界を見ても
おそらくここだけとアナウンスされていましたよ♪
まずはじめに、素駈(すがけ)が行われます。
素駈はどこからスタートし、どれ位のスピードで走り
どこで止まるのかを馬に教えるものなんですね。
ですから素駈では、技自体は行いません。
でもスピードがかなり速くって
こんなスピードで本当にアクロバティックな技ができるのかと心配してしまいます!
出走する馬は全部で3頭、それぞれが素駈を行います
そして素駈を行った後
お待ちかねの、乗り子たちによる華麗な技が披露されます!!
ここからは華麗な技を写真とともにわかりやすく解説しますね~♪
「杉立ち(逆立ち)」
敵をあざけりながら駈ける技です。
「手綱くぐり」
敵の矢が降りしきる中、駈ける技です。
「一字書き」
前線より後方へ情報を送りながら駈ける技です。
「藤下がり」
敵の矢に当たったと見せてかけて駈ける技です。
「逆乗り(地藏)」
敵の動静を見ながら駈ける技です。
「横乗り」
敵に姿を隠して駈ける技です。
「矢払い」
敵の矢を打ち払いながら駈ける技です。
※この他にももっと多くの技があったそうですが、現在は行われていないそうです。
という事で一気にご紹介させていただきました♪
一度の駈馬神事で20回以上の出走があり
多くの技を見る事ができますよ~
そんな駈馬神事が行われた場所はコチラ↓
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