こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
4月29日に西院春日神社で行われた
藤花祭(とうかさい)です。
西院春日神社は、平安時代に
淳和天皇が建てた淳和院(じゅんないん)と呼ばれる離宮に
春日大社を勧請した事が始まりとされています
淳和天皇が宮中で始めたのが『藤花の宴』です。
西院春日神社では
その宮中行事に因み、藤花祭を行っています。
社務所前に咲く藤です。藤棚の藤はまだ満開ではなかったです。現在、3分くらいです。
ちなみに、紫式部の『源氏物語』においても
藤の宴がお話の中で出てくる事から
当時、宮中ではポピュラーなイベントの1つであったみたいですね~
さて、18時より神事が始まります。
鳥居から本殿に向かって御一行が入場します。
宮司の方や神職の方に続き
小袿(こうちき)姿の女性(斎女)を先頭に、巫女の姿をした童女が入場します。
童女の女の子がとてもカワイイ
ちなみに、彼女たちの頭には
綺麗な藤の花があしらわれています。
神職の方の中には
白い藤の花を頭に飾り付けていらっしゃる方もいました。
入場した後は藤棚のある社務所の前で一旦整列し
お祓いなどを受けます。
そして本殿へ移動されます。
※拝殿前には、御所から賜った藤や、『冷泉家』『近衛家』などの藤原氏を祖とする名家から奉納された藤も飾られています。ちなみに春日大社は藤原氏の氏社でもあります。
さて、ここで注目していただきたいのが
本殿前に唐櫃(からびつ)を持っているのがお分かりですよね
中にはお供え物が入っています。
変わったものでは、竹の子を煮た物や苺などが入っているそうです。
淳和天皇が始めた宮中行事『藤花の宴』では
花が咲き誇る事で『国家繁栄』を願い
つるが長く延びる事で『延命長寿』を願い、絹の巻物を献上したそうです。
そして本殿で神事が行われる中
神職と斎女、そして童女の巫女が一旦出てこられ
境内にある還来(もどろき)神社へとお供え物を献上します。
ここには淳和天皇の奥さんである正子内親王や
母親である藤原旅子、正子内親王の母親である橘嘉智子を
祭神として祀っています。
淳和天皇が行ったように絹の巻物が奉納されます。
こちらが奉納された五色の絹です
この後、再び本殿前へと戻られ
最後に童女による神楽が奉納されます。
『瑞垣前御前神楽(みずかきまえごぜんかぐら)』が奉納されました
この神楽は神様にご神徳を授けてもらう為の
神楽だそうですよ~。
※瑞垣とは神社などの周囲に設けた垣根の事です。
こうして約1時間半におよぶ神事も終了です。
当日のみ授与される
『藤かずら守り』も無事にゲット出来ました
『かずら』とは邪気を払い清める為に
冠や神に飾った草花の事で、奈良時代から伝わる習慣だそうです。
藤かずら守りは『災難除け』や『延命長寿』のご利益があり
境内で植栽されている藤の若葉が入っているんですよ
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