こんにちは京子です!
さて、本日は誠心院で行われた・・・
和泉式部忌(いずみしきぶき)をご紹介します。
3月21日は和泉式部の命日であり
この日に併せ行われる法要です。
では、簡単に和泉式部についてご説明しますと
彼女は平安時代中期の女流歌人です。
同僚の歌人には、あの紫式部もいたんですね
彼女は
「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」
と言われるほど
プライベートは様々な男性と浮き名を流したと言われています
しかしながら、現代と違い
当時、女性は恋愛遍歴が非常に多い事は
特別おかしい事でもないんですよ。
ちなみに彼女がモテる理由は?
と言えば・・・
(・∀・)ノそれは和歌なんです♪
多くの男性が彼女の歌にドキっとさせられちゃったのです。
和泉式部の男性遍歴について
詳しくは誠心院の記事で書いていますので
じっくりご覧下さい。
本堂に祀られていた和泉式部像。後に彼女は出家し、誠心院の初代住職になりました。
さて、朝11時に到着した京子。
本堂において謡曲(ようきょく)の奉納が始まります
ちなみに、謡曲とは『能』の歌の部分だけを表現したものです。
能でありながら『お面』もつけていなければ『動き』もありません。
これが謡曲というものです。
謡曲奉納は2部構成になっていまして
和泉式部にゆかりのある
『誓願寺』『東北』
という演目が金剛流・喜多流によって行われました
※ちなみに動画で流れているのは『誓願寺』の演目です。
ちなみに、それぞれの演目の内容は以下の感じです。
『誓願寺』
「だれでも南無阿弥陀仏と唱えれば必ず往生できるのです」と
一遍上人(いっぺんしょうにん)によって説かれた女(和泉式部の化身)が
やがて歌舞の菩薩(極楽浄土で歌舞を演じる菩薩の事)となり
浄土の世界を見せるお話。
※一遍上人については長楽寺 その1の記事をご覧下さい。
『東北』
東北とは東北院と呼ばれるお寺の事です。
旅の僧が出会った東北院に咲く見事な梅(軒端の梅・のきばのうめ)は
かつて和泉式部という女性が植えたものだと知ります。
僧がそこでお経を唱えると、和泉式部が美しい姿で現れますが・・・
なんていうお話です。
ここから顔を出せば和泉式部になれる!?
さて、この日は
堂内では和泉式部にゆかりのある
寺宝も多数公開になっています
式部の打掛け(着物)で作ったと言われる屏風
和泉式部の肖像画の掛け軸
全部で10点程が展示されていました。
どれも、歴史を感じるものばかりでしたよ~。
この日は参拝者にお蕎麦を振舞っていました
そして、13時からは住職さんにより法要が行われます。
この日はお彼岸という事もあって
誠心院の墓地に参拝された方も多数参加されていました
続いて14時からはその他のお坊さんも加わり
声明(しょうみょう)が読まれます。
※声明とはお経に節やリズムをつけた声楽です。声明については実光院 その1の記事をご覧下さい。
動画を見ていただければおわかりかと思いますけれど
お坊さんは数回
コースターの形をした紙を床に何度も撒いて(落として)らっしゃいました
これは『散華(さんげ)』というもので
花を撒く事を意味しています。
元々は、生花の花びらを撒きながらお唱えをし、仏様を供養していたそうです
ちなみに前日の、春分の日は「春のお彼岸」ですよね。
この日はお墓参りをして先祖の霊を供養する日です。
彼岸とは、その名前の通り岸の向こうを意味し、あの世という事なんですよ~
みなさんも、お墓参りなどは済まされましたか??
そんな和泉式部忌の行われた誠心院の場所はコチラ↓
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