こんにちは京子です
さて、本日ご紹介するのは
嵯峨釈迦堂(清凉寺)で行われた・・・
お松明式(たいまつしき)です。
3月15日(旧暦2月15日)はお釈迦様の命日なんですね
このお祭りは
お釈迦様が荼毘(たび)に付す様子を偲び行われるようになりました。
分かりやすく言いますと『火葬』をしているという事なんです。
そして巨大な松明(高さ約7メートル)を燃やす事から
京都三大火祭の一つと言われています。
※残る2つは『五山の送り火』『鞍馬の火祭』です。詳しくは大文字 2011 、鞍馬の火祭 2011(由岐神社)の記事をご覧下さい。
この日はお松明式の他にも
15時半から嵯峨大念仏狂言(嵯峨狂言)も奉納されています
毎年内容は違いますが、15:30・17:00・18:30と
3つの演目が行われているそうですよ
ちなみに、嵯峨大念仏狂言は重要無形民俗文化財にも指定されているんですね~。
本堂では、涅槃会(ねはんえ)の法要も行われます
京子がお邪魔した時も
幅4メートル、縦6メートルの巨大な
『大涅槃図』の前でお坊さんが説法されていました
涅槃図というのは
お釈迦様が横たわり、ご臨終された時の様子を描いた絵の事で
人や鳥、獣などが、みんな嘆き悲しみ泣き伏している様子が
描かれています。
当時、涅槃図は文字の読めない人たちなどにも
幅広く仏教の教えを説く為に用いられたと言われています
写真は残念ながらありませんが
清凉寺の大涅槃図は
1700年頃に書かれたものだそうですよ~。
そして本堂前には13個の『高張り提灯』が並んでいます
高さにそれぞれバラつきがあるんですけど
江戸時代には、この高さにによって米の相場を占ったそうなんですね。
歴史の古いお祭りだという事が伝わってきますよね
こちらは提灯の裏側です。表には番号が書いていますけど、裏側には町名などが書かれています。この提灯は地域や組織を表しているそうですよ。
さて、20時になるといよいよお松明式が始まります。
手前にあるのが護摩壇です。
そして奥にある
逆三角形の形をしているものが『大松明』です
3つの大松明は、それぞれ大きさが若干異なりますけれど
それぞれ、約7メートルもの高さがあるんですね。
まずは護摩壇に火が灯されます
徐々に火が大きくなっていきます。
他のお寺での護摩焚きと違い、火の勢いも大きく
距離もとっても近いので顔がとても熱いっ
火が着き始めると、続経されているお坊さんを先頭にして
保存会の方々を中心に、提灯行列が、ぐるぐると回られます
そして約30分後・・・
いよいよ『大松明』に着火されます!
長い竿のようなものを使って
『大松明』の中に火種を放り込みます
おそらく中は空洞になっているのでしょう。
火種が松明の内部に落ちていく様子が動画でもお分かりいただけますよね?
勢い良く燃え盛る3つの大松明はそれぞれ
早稲(わせ)・中稲(なかで)・晩稲(おくで)を意味していて
それぞれの燃え方によって米の収穫を占うそうです。
それにしても・・・
(・∀・)ノ火には不思議な魅力がありますよね~
見ているだけで京子も引きこまれていきました
勢い良く燃え盛る大松明も、1時間程で全て燃え尽き終了。
ちなみに、お松明式の火の粉を浴びると
一年間、無病息災で過ごせると言われているんですよ