こんにちは、京子です。
本日、ご紹介するのは
世界遺産・仁和寺(にんなじ)で行われた
土砂加持法要(どしゃかじほうよう)です!!
まず、始めに
『加持(かじ)』とはどういった意味かと言いますと
触れる・受けるといった意味があります。
お坊さんが唱えるお経によって
土砂を加持する法要なんですね
※この土砂は後ほど参拝者も頂く事が可能です。
どんなお経を唱えるのかと言いますと
『光明真言(こうみょうしんごん)』と言われるものです。
真言宗のお経のひとつで23文字からなる言葉です。
「オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラマニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン」
※梵語(サンスクリット語)をそのまま音写したものです。
さて、京子が9時半に到着すると
金堂(こんどう)にて法要が始まりました
こちらの金堂は
御所の紫宸殿を移築したものであり
通常、非公開のお堂です。
内部には本尊『阿弥陀三尊像』が祀られていますよ。
※阿弥陀三尊像とは、阿弥陀如来を中心に左手に『観音菩薩』、右手に『勢至菩薩(せいしぼさつ)』を配置したものです。
堂内での法要は3時間弱続き
約30人のお坊さんが声明(しょうみょう)を上げています。
※声明は、お経に節やリズムをつけた声楽です。詳しくは実光院 その1の記事をご覧下さい。
声明を延々と聞いていると
まるでどこかに吸い込まれるような
そんな感覚になりますね~
声明の際、お坊さんは数回
コースターの形をした紙を床に何度も撒いて(落として)らっしゃいました
これは『散華(さんげ)』というもので
花を撒く事を意味しています。
元々は、生花の花びらを撒きながらお唱えをし、仏様を供養していたそうです。
現在の散華では
花のイラストなどが描かれたコースターほどの
大きさの紙が代用されているんですね。
こちらが法要の最後に購入出来る『加持土砂』です。
使い方は、土砂をお墓などに撒いたり
家屋の新築の際に
その土地や建物に撒いて清めたり
故人のゆかりの地などに撒くと良いそうです
この白い砂は
死んだものを極楽浄土へいざなう効果があります
なので、お墓などに撒くんですね~
という事で、本日は
真言宗のディープな世界を知る事が出来ました。
ちなみに、真言宗は平安時代に
遣唐使として唐に渡った『空海』が悟りを開いた宗派です
彼については東寺(教王護国寺)の記事を
是非、ご覧ください。