こんにちは京子です。
そして明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
京子が今回レポートするのは
六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)で
元旦から3日まで行われている・・・
皇服茶(おうぷくちゃ・おうぶくちゃ)です。
※弁財天吉祥稲穂授与も同時に行われています。
京都ではお正月に、皇服茶を飲む習慣があります。
まずは、その由来について簡単にご説明します♪
平安時代、空也というお坊さんがいました。
彼は初めて農民・平民にも広く仏教(浄土教)を説いたとされているお人です
※空也について詳しくは『六波羅蜜寺』や『空也踊躍念仏(六波羅蜜寺)』の記事をご覧下さい。
ある年、京都に疫病が流行り、時の天皇である村上天皇は
空也に疫病治癒の勅旨を出します。
そこで空也は
梅と昆布の入ったお茶(薬湯)を病人(庶民)に飲ませ病気を治癒させ
多くの人を救ったと言い伝えられています。
このお茶(薬湯)こそが・・・・
(・∀・)ノ皇服茶なんですね
疫病を見事にお茶で治した空也は
当時としては、とても珍しいお坊さんで
仏教を貴族だけのものから
庶民へと普及させた第一人者だったんですね。
空也は自ら刻んだ十一面観音菩薩像を車に積んで
市中を回って布教したと言われています。
この他にも、踊りながら念仏を唱えるという
踊念仏(おどりねんぶつ)を行っていた事でも知られています。
※踊念仏に関しては空也踊躍念仏(六波羅蜜寺)の記事をご覧下さい
これだけでも、当時としては少し変わったお坊さんであった事が
分かっていただけると思います
見事にお茶(薬湯)を飲ませ疫病から庶民を救った空也は
村上天皇にも、年の初めに無病息災を願いお茶献上しました。
こうした経緯から
天皇が服すお茶で「皇服茶」という名前が付いたそうです。
その後
庶民にも、年の初めに皇服茶を飲む風習が伝わり
幸福をもたらすという意味から
「大福茶」という漢字が充てられるようになり
お正月の縁起物として定着したんですね。
以上の経緯から、空也が建てた六波羅蜜寺では
お正月の三ヶ日に皇服茶が振舞われているのです。
※梅で有名な北野天満宮でも12月13日から12日25日の終い天神の期間中、皇服茶に入れる梅の販売が行われています。
皇服茶に入っているのは梅と昆布です。
この2つの素材も日本では縁起物とされているんですよね。
『梅』は一年で一番寒い時期を耐えしのぎ
どの花よりも真っ先に花を咲かせる事から「喜びの象徴」であったり
梅の木は長寿である事からも縁起がいいとされています。
『昆布』は「喜ぶ」という意味や、その昔は「ひろめ」と呼ばれていた事から
喜びを広めるという意味があるそうですよ
各日先着2000名には
弁財天堂にて「福徳自在初稲穂」が頂けます
福徳自在とは
様々なご利益のあるお飾りを自分のチョイスで付ける事が出来るという意味です。
金俵や、宝舟、小判などのお飾りが販売されていましたよ。
という事で京子は欲張って・・・・
全部付けちゃいました~♪
これで今年もばっちりですね★
2012年も、みなさまよろしくお願いします。
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