こんにちは京子です。
本日、ご紹介する神社は伏見にあります・・・
田中神社(たなかじんじゃ)です。
京都には同名の神社が他にも2つありますけれど
今回は、京都伏見の下鳥羽にあります田中神社を
ご紹介したいと思います♪
一番最初の鳥居です。これをくぐり50~70メートルほど歩くと本殿が見えてきます。
さて
創建されたのは、いつかと言いますと・・・
時は、平安時代。
祇園感神院(ぎおんかんしんいん)、現在の八坂神社より
勧請され創建されました。
当初は
『牛頭天王田中神社(ごずてんのうたなかじんじゃ)』と呼ばれていたんですね。
牛頭天王とは祇園感神院に祀られていた神様です。
その神様を勧請され(分けてもらい)建てられたのが
牛頭天王田中神社(現・田中神社)という事です。
※牛頭天王に関しては祇園小石の記事をご覧下さい。
牛頭水(ごずすい)と呼ばれる御神水です。
平安時代に建てられた田中神社ですけれど
戦国時代に、洪水のために南に向かって流されちゃったんですね。
せっかく建てたのに・・・と思いきや
なーんと流された社殿は
まったくの無傷で現在地(すこし南)に漂着し
村の人も大喜びしたなんて言われています。
こちらは拝殿です。1996年に再建されたという事で
とても綺麗でしたよ♪
さて、祭神は?と言いますと
素戔嗚尊(すさのおのみこと)と櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
そして、八柱御子神(やはしらのみこがみ)の3人です。
素戔嗚尊や櫛稲田姫命は夫婦であり、その子供が八柱御子神なんですよね~。
ちなみに素戔嗚尊は
牛頭天王と同一視されている神様です。
石碑には七福神が描かれていましたよ。
狛犬もいました。
口はもちろん阿吽の形をしていますね。
もうひとつ、田中神社は
競馬ファンが参拝する神社としても知られています。
田中神社のある伏見には『京都競馬場』や
同じく馬にゆかりのある『藤森神社』もあるんですよね。
絵馬には馬九行久(うまくいく)という字と馬のイラストがあしらわれています。
そして拝殿前には・・・
どん♪
どどんっ♪
と、二体の馬の木像が鎮座しています。
高さは1.5メートルほどでしょうか。
ちなみに一枚目がメス、二枚目がオスのお馬さんだそうです。
拝殿前にあった樹齢200年の大木を削り作られたんですよ。
オスのお馬さんは前足を跳ね上げ、荒々しいポーズをしています♪
もうひとつ、田中神社の境内に立つのは
北向虫八幡宮です。
平安時代後期、冷泉天皇が若かりし頃に
癇の虫(夜泣き・かんしゃく・ひきつけなど赤ちゃんの症状)が
ひどかった為に、母親の藤原安子が、北向虫八幡宮に祈願したところ
無事に治った事から、夜泣き・癇の虫封じの神様として拝められました。
アップでもう一枚どうぞ♪
この事から今も、夜泣きや癇の虫封じにご利益があると言われています。
名前に『北向』という言葉が入っているのは
藤原安子のお父さんである藤原師輔(ふじわらのもろすけ)が
新しく社を建て直した際に
「御所を守護するように!」という理由で御所のある方向(北向き)に
建てたんですね。
現在の北向虫八幡宮は
1872年に移築されたもので(以前は少し西にあったそうです)
その名前の通り『北向き』に建てられているんです♪
そんな田中神社の場所はコチラ↓
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