こんにちは、京子です。
本日は、お祭りに行って来ました~っ。
その名も・・・狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)で行われた
火渡り祭(ひわたりさい)です~
この暑い時期に、火を渡る
という事で、どんなお祭りなのか気になるところですけれど
その前に簡単に『狸谷山不動院』についてもご説明しておきますね。
別名「タヌキ谷のお不動さん」と呼ばれているコチラのお寺の場所は
ドコにあるのかと言いますと・・・
詩仙堂 その1、詩仙堂 その2や、曼殊院、八大神社などがある
京都市の北東に位置する『一乗寺(いちじょうじ)』と呼ばれるエリアにあります。
伝説の剣豪『宮本武蔵(みやもとむさし)』に関する映画や小説などでも描かれている
名シーン『一乗寺下り松』がある場所であり、狸谷山不動院の境内にも
武蔵が修行の為に打たれたと言われている『武蔵之滝』と呼ばれる滝があるんですよ
※宮本武蔵については『八大神社』の記事をご覧下さい。
さて、さて。
夕方、京子が狸谷山不動院に到着すると
長~い石段の前には、・・・行灯(あんどん)に彩られた石段が
長い階段を登り切り、本堂の前のおおよそ200㎡ほどの広々としたスペースには
なんと・・・結界が張られています
青笹を四隅に立て、それぞれが縄で結ばれ、その中心には
大量の杉が巻きつけられた何かが
この中には、
紫灯護摩壇(さいとうごまだん)と呼ばれる
護摩壇が立てられているんですね。
そして、辺りには山伏装束(やまぶししょうぞく)に身を包んだ方が20名いらっしゃいます。
※山伏(やまぶし)とは山中を歩き、生活し修行を行っているお坊さんの事です。
神事の少し前に本堂にて法要が行われていました。
そして、しばらくすると山伏装束の人が法螺を吹きながらやって来ました~
まずは山伏による祈祷が始まります。
法螺貝を拭きながら護摩壇の周りをまわり
弓を持った人が4角…つまり、東西南北の方角に矢を放ち
最後に護摩壇に矢を放ちます
こちらは鉞(まさかりで)で魔を切り裂いているのでしょうか。
そして、しばらくすると、その護摩壇に火が点火されます
風下から点火しているため、煙がモクモクと山伏の方へと流れていき
煙で姿が見えなくなりました
さて、この火を使って何をするのと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
仏教では、護摩焚きと言われ
細長く切った薪木を燃やし、その中に五穀などのお供え物を入れ一緒に燃やします。
天に向かって上がる煙には、火の神様がお供え物を献上している意味があったり
燃やす薪木は、人間の煩悩を表し、それを燃やす事で『煩悩を捨てる』意味もあるそうです。
こうして、人間の穢れを取り、身を清める。護摩焚きにはこういった意味が込められているんですね。
※護摩木に願い事を書き、一緒に焼いてもらう護摩祈願と呼ばれるものもあるそうです。
結界の中のスペースは広く取られていて
参拝者には、火の粉がかからないように配慮されていますけれど
それでも・・・( ´Д`)すんごい熱い
護摩壇の巨大な火は、あたかも生きているかのように
メラメラと左右上下に大きく揺れながら燃えています。
すっかり太陽も沈んだ、山中のお寺で
巨大な火によって浮かび上がる、影が大きく伸び
なんだか幻想的な雰囲気があたり一面に漂っています。
火によって照らされている本殿はとても幻想的でした
だいたい1時間程で、山伏による祈祷が終わりますと・・・
いよいよ、火渡りが始まります
さっきまでメラメラと燃えていた護摩壇が分解され
粉々にして一面に広げ始めました。
そう、・・・そこはまるで火の海
その中心(真ん中)に人の通れる道を一本作るんですね。
250段もある階段には狸谷山不動院という名前にちなんで多くの信楽焼の狸の置物が置かれています♪この狸の置物は境内にも沢山ありましたよ。
そして、いよいよ
護摩の残り火の上を素足で渡っちゃう・・・火渡りがいよいよ始まります
まず最初に山伏の方々が歩かれます。
堂々としたお姿で、熱そうな道の上を歩かれていました~。
この道を渡る事によって、身を清め、厄を除ける意味があるんですね。
火渡り祭と同日から『千灯祈願会』も行われ、みなさんの願いごとが書かれた行灯が並べられています。
さて、この道ですけど
幅にして約2メートル、距離にして4メートル。
道のすぐ脇には、絶えず火が燃え盛っています。
さて、山伏の方たちが渡り終えると
次は、参拝者が案内されるんですね。
つまり、京子もこの道を渡る事に・・・
しかも、裸足で・・
考えただけでブルブル(汗)
しかし、こうして京子がモゴモゴしているうちに
京子と同じ年くらいの女性や、お年を召した方
そして10歳くらいの子供たちまで、元気に次々と
ニコニコしながら渡ってるじゃないですかっ~・・・
よーし、京子も頑張るしかない
と気合を入れたときに、そんな京子を見かねたのか
修験者の方が渡る時には、足元に塩があるから
しっかりと指の間にこすりつけてから渡るといいですよ
と一口アドバイスを頂きました
火と塩で水になるから安心しなさい。と
びくびくしながらも動画も撮りながら頑張りましたよ~
ブレてるのはお許しを
行くのを戸惑っていたせいか
京子が渡ったときは、火傷するようなこともなく
無事に反対側にまで辿りつけました
こちらは、千本限定の「夏越の御幣」です。
足についた砂を洗い流せるところも用意されていて
熱く火照った体をクールダウンして無事帰ってくることが出来ました
そんな、見た目のインパクトはとても強い火渡り祭が行われた狸谷山不動院の場所はコチラです。
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