こんにちは、京子です。
さて♪本日ご紹介する神社は・・・
剣神社(つるぎじんじゃ)です。
なんともカッコいい名前の神社ですけれど
その昔、平安京に遷都した際に、王城鎮護の為にこの地に宝剣を埋めて
神殿を建てた事から、その名前がついたと言われています
地元の方からは、『つるぎさん』の愛称で呼ばれています。
では、さっそく中へ入ってみましょう♪
石の鳥居をくぐると、またさらにすぐに鳥居があります。
この右手にあるのが・・・
撫石(なでいし)ですね。
剣神社の御神石ですよ♪ナデナデしてご利益を授かりましょう。
さて、この剣神社のある場所は京都東山の南部になります。
かつて、一帯は、鳥辺野(とりべの)と呼ばれていて、葬送地でした。
この当時は、埋めるワケじゃなく
『鳥葬(ちょうそう)』と言って、死体を野山に放置して、鳥に食べさせていたんです。
今から考えると、ちょっとゾっとしますね~(汗)
ちなみに、京都の地名で『○○野』とついている場所は、こうした葬送の地である場合が多いです。
※紫野・・『紫式部と小野篁のお墓』 蓮台野・・『千本ゑんま堂(引接寺)』などの葬送地がありますよ♪詳細は各ページをご覧下さい。
ちなみに、『とりべの』にも幾つか別の漢字が当てられていて
『鳥戸野』と言われている場所は、貴族の為の葬地
『鳥辺野』は庶民の為の葬地とされていたんですね。
※剣神社からもほど近い『鳥戸野陵』には一条天皇の奥さんである藤原定子が葬られています。
こちらは江戸時代中期の俳人・画家である建部涼袋(たけべりょうたい)の句碑。『珊瑚樹の朱實かゞやき神の留守』・・と書かれています。
鳥居を抜け、左手には末社があります。そのひとつである『朝日神明宮』です。
さらにその隣にも末社がありました。
創建に関しても、確かな資料は残っておらず
遺体と一緒に、葬られた鏡や刀剣が後に発掘され、それが祀られ
創建の由来と結びついたのではないか?とも言われています
境内に掛けられた額には、五円玉でかたどった剣もありました。
その事が地名にも残っていまして
剣神社のある場所は『剣宮町(つるぎのみやちょう)』と言うんですよ
また、この地はひと昔前まで、ホトトギスの名所と言われ文人や画家などが訪れていました。
今では、すっかり市街地になっています。
そして、こちらが拝殿です。
この剣神社には
少し変わった絵馬があるんですけど・・
それがコチラっ。
とってもカラフルで珍しいトビウオの絵馬っ!
これが絵馬なんですよ~。
他にもかわいい金の招き猫なんかも置かれていました★
祭神は伊邪那岐命、伊邪那美命、邇邇藝命(ニニギ命)、白山姫命です。
本殿の屋根すぐ下の欄間部分にはこのような装飾もされていました。
どうしてトビウオなのかと言うと
剣神社の御祭神の好物だとされているからなんですね。
そのトビウオの雄雌が絵馬に描かれているとの事です。
この事から、
願掛けの為に、トビウオを断って祈願したと言われています♪
さて、最後に。
剣神社は子供の守護神として信仰されていて
特に、疳(かん・かんの虫とも呼ばれ、夜泣きや神経症の病気です。)の病に、効果があると言われています。
遠方からでも、疳虫除けの祈願などで参拝される方がいらっしゃるそうですよ
ここから南に500メートルほど歩くと泉涌寺や、東福寺などもありますので
お近くに行かれた際は、是非一緒に回られてみてはいかがでしょうか?
そんな剣神社の場所はコチラ↓
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