こんにちは京子です。
では、本日も祇園祭に関する神事をレポートしたいと思います♪
今日は何が行われたのかと言いますと・・・
曳初(ひきぞめ)です!!
長刀鉾(なぎなたぼこ)の試運転の日とでも言いましょうか?
本日、12日は
各鉾町に建てられた山鉾の中から
長刀鉾、函谷鉾、菊水鉾、月鉾、放下鉾の曳初が行われたんですね♪
さて、そもそも
この写真にも写っている『山鉾』とは何かという事を簡単にご説明しますと
平安時代、祇園社(現、八坂神社)に66本の鉾を建てた事が始まりであり
これが現在の山鉾の原型になっています
そして、今回ご紹介させていただきます長刀鉾(なぎなたぼこ)は
この山鉾の一つであり
その中でもリーダー的存在の鉾なんですね
※祇園祭の始まりについては『神泉苑 その1』や『悪王子社』の記事をお読み下さい。
長刀鉾のてっぺんに掲げられた長刀!三条小鍛冶宗近によって作られた長刀のお話は粟田神社の記事をご覧下さい。
当初は66もあった鉾でしたけれど
応仁の乱で祇園祭は一旦途絶え、数もどんどん減り
現在の山鉾の数は32基になりました。
内訳は鉾が9基、山が23基。
※最初は鉾だけでしたが、時代とともに、山も作られ、それらを合わせて山鉾と現在は呼びます。
山鉾を彩っているのは、中国、ペルシャ、ベルギーなどからもたらされたタペストリー!
その数々の装飾品の豪華さから・・・
動く美術館!なんて、呼ばれているんですね。
その長刀鉾の上に乗る稚児も、緊張の面持ちでしょうか!?
32基の山鉾は、17日に巡行をします。
京都の中心地で鉾を引っ張り練り歩くイベントなんですね~。
※去年の様子は『祇園祭 2010 山鉾巡行(八坂神社)』をご覧下さい。
この、山鉾巡行の練習として
今日から2日間に渡り、いくつかの山鉾をちょっと試運転させる目的があるのです♪
さて、15時過ぎに長刀鉾町に行ってみると・・・・
もぉ人でいっぱい( ´Д`)
前にすらスムーズに進めないくらい人がパンパンです。
ちなみに、この鉾ってどうやって引っ張るのかと言いますと
もちろん人力!
綱引きで使うよりも何倍も太い綱を引っ張ります♪
ちなみに、今日の曳初は
一般の人でも参加できるので
もう、老若男女問わずに綱の前に人だかりが出来ています。
中には小学校のクラス単位で参加していたりしましたよ。
長刀鉾の上には、稚児(ちご)や禿(かむろ)に加え、囃子方など総勢、50人ほどが乗り込んでいます♪
京都のメインストリートのひとつである四条通りも
警察の交通整理のもと4斜線のうち、片側2車線を一部封鎖して行われます。
つまり、これは・・・試運転どころの騒ぎじゃないんですよ!!
では、早速ここで長刀鉾が動き出す瞬間を
動画でご覧頂きたいと思いますっ♪
重さ10トン以上の鉾を、数百人の力によって引っ張り動かします★
大きな音を立てながらゆっくりと長刀鉾が進みます。
動き出すと、稚児が『太平の舞(たいへいのまい)』を披露しているのがおわかりでしょうか
※太平の舞については、祇園祭 2011 吉符入・長刀鉾稚児舞(八坂神社)をご覧下さい。
湧き上がる拍手~!!
パチパチパチ~♪
パチパチパチ~♪
パチパチパチ~♪
さて、もちろん鉾にはハンドルなんてついていません。
じゃぁ・・軌道修正はどうするの?
と、いう時に登場するのが『かぶらごて』と言われるアイテム!
鉾についている車輪の下に
先端を斜めにそぎ落とした『かぶらごて』を入れる事で
車輪を乗り上げさせます。
その瞬間に横に鉾を少しスライドさせるんですね。
この時にガガガっと車輪が音を立てるんですね♪
こちらは車輪の後ろ側、この方たちのおかげで無事に鉾を動かすコトが出来るんですね♪
という事で、これで試運転もばっちり。
いよいよメインイベントへ向けて祇園祭は加速していきますっ♪
とっても楽しみ~。
そんな長刀鉾の曳初が行われた場所はコチラ↓
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