こんにちは、京子です
さて本日はっ
5つの如来像がどどーん!と
独特の存在感を放っているお寺で
「きゅうり封じ」と呼ばれる行事が有名な
蓮華寺(れんげじ)です
さて、まず初めにお伝えしておきますけれど
京都の蓮華寺は2つありまして
本日紹介する蓮華寺は、仁和寺の向かいにあります真言宗御室派の別格本山である寺院です。場所は京都市右京区になります。
※ちなみにもうひとつの蓮華寺は天台宗の寺院で京都市左京区にあります。
五智山蓮華寺 (ごちざんれんげじ)と書いています、この五智山は山号で寺院の名の上につける別称なんですね。
では、説明も済んだところで
早速中へ入ってみましょ~っ!!
まず京子の目に止まったのは・・
こちらの本堂~っ。
中には阿弥陀如来を祀っているそうです
蓮華寺の始まりはと言いますと
1057年、藤原康基という人により建立します。
※ちなみに藤原康基という人物について京子いろいろ調べたんですけどわからず・・・ごめんなさい。どなたか教えて頂けますと助かります( ´Д`)
そして、本尊である五智不動尊(ごちふどうそん)を作ったのは
弘法大師「空海」というお坊さんです。
とにかく、天才としか言いようのない空海・・・。
もう、彼についての説明は山のようにしていますので
ここでは割愛させていただきますけれど
そんな彼が五智不動尊に秘法を込められました♪
梵鐘です、五智の鐘と言うそうです。
その秘法というのが
「きゅうり封じ」なんですね~っ
五智不動尊を本尊とし、蓮華寺が作られた際に伝わった秘法で
7月の土用丑の日に行われる蓮華寺の名物行事にもなっています。
病苦を和らげ、悪行の根を断ち切り、丈夫で長生き出来るようにと
無病息災の願いが込められている、この「きゅうり封じ」は
蓮華寺の受付にて申し込むと、まずは
用紙に必要事項を記入し(名前、数え年、一覧表から祈願してほしい事を選ぶ)渡します。
すると、それを半紙に清書していただけ、きゅうりに貼り付けられます。
その半紙が付いたきゅうりを、本尊である五智不動尊の前に持って行かれます。
そこでご加持(仏様のご加護のお慈悲を加える)が済んだあと
手渡されます
蓮華寺には石碑、歌碑がいくつかあります。
石碑の周りも手入れが行き届いていて気持ちよく拝見する事が出来ました。
不動堂です、中には不動明王像が安置されています。
そして家にそのきゅうりを持って帰ってからは
3日間に渡り、そのきゅうりを使い
朝と晩、1日2回痛い箇所や悪い箇所をさすります
仕上げは4日目の朝
そのきゅうりを人の踏まない土に埋めるか、もしくは川に流して終了します。
空海が作り上げた秘法「きゅうり封じ」。
日本人では初となるノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成の「古都」という作品にも京都の夏の風物詩として「きゅうり封じ」が紹介されているんだそうです♪
※川端康成は他に「伊豆の踊子」「雪国」などが有名ですよね。
まだ、体験した事なーい!!
という方は
来年の夏はこのきゅうり封じに参加してみてはいかがでしょうか
そして、最後にご紹介するのがコチラっ
でーんっと台座に座った5体の如来像が並んでおります。
なかなか横一列に5体も並んでいるのも珍しいですよね。
このスタイルは五智如来(ごちにょらい)と言うんです♪
密教で五智に五仏を配したものを言うそうで
写真手前から
釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来・寳生如来・薬師如来となっています♪
ちなみに、その五智とは・・・
・法界体性智(ほっかいたいしょうち)
宇宙に広がる絶対不変なる真理の智慧(ちえ)。
・大円鏡智(だいえんきょうち)
万物を映す鏡の如くこの世の真実を見つめる智慧
・平等性智(びょうどうしょうち)
万物の差異も、根源では平等と見つめる智慧
・妙観察智(みょうかんざつち)
生きるもの全ての差異を理解しその特性に応じ教えを説く智慧
・成所作智(じょうそさち)
もろもろの行いや、振る舞い、教えを正しい方向に導き成し遂げる智慧
更に境内には他にも、12体のお地蔵様が並んでおりました。
という事で、これらの五智に対して五体の仏像が配置されているのですね
万物には、それぞれ特徴や違いはあるけれど
その根源はひとつであり、平等なんですね。
万物が生きてく上で忘れてはいけないもので
それぞれの違いや特性があるからこそ成り立っていると説明しているようですよ~
そんな蓮華寺の場所はコチラ↓
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