『平家物語』の宇治川の合戦から

祇園祭の浄妙山

浄妙山(じょうみょうやま)です

浄妙山のこま札

以前、【平等院】で少し「以仁王の乱」についてお話しましたよね

以仁王は三井寺に逃れ、源頼政は平等院に逃げ込み

その時に、追ってを防ぐためなんとっ

宇治橋の橋板を取り外しちゃいましたーっ

わぉ

平家もこの戦法にはビックリですよね

でも、手を拱いているわけにはいきません

浄妙山の一来法師と筒井浄妙

左:「一来法師(いちらいほうし)」

右:「筒井浄妙(つついじょうみょう)」


選ぶべき戦術は

「弓」

しかないので双方弓合戦になってしまいましたが、

まず先に動いたのはなんと源氏側

橋板を取り外して優勢に京子は見えるのですが意外です

浄妙山の弓

弓合戦がどれ程凄かったのか伺えます。


名を「五智院但馬(ごちいんのたじま)」

降り注ぐ矢をもろともせず橋の上を進みます

平家も

「射取れー!、射取るのじゃ~!!」

と散々矢をけしかけますが


但馬は少しも動じることなく可憐に矢を裁く様に

敵も味方も大喜び

それ以来、「矢切りの但馬」と呼ばれるようになったんだとか

浄妙山に飾られる刺繍

戦で死ぬほとんどのパターンは

刀ではなくて、「弓矢」だって知ってましたか

その「矢」を踊るように交わすのはとても人間技とは思えません

浄妙山のに飾られる刺繍その2

次に名乗りをあげたのは、同じく源氏方の

三井寺僧兵「筒井浄妙(つついじょうみょう)」です。

なんとこの人、大声で宣戦布告をしたと思ったら

背負った24本の矢で

12人を射殺

11人を負傷

残り1本は

ゴミ箱に(・ω・)ノポイッ

っとしてしまいました


そして、それだけでは終わらず

裸足+長刀になると橋の「桁(けた)」にのり

さらさらとあたかも

「一条、二条の広い大路」と同じように振舞ったそうなんです

それだけでも「お見事」なんですけれど

暴走に次ぐ暴走で

単騎突入です


なんてむちゃくちゃな人なんでしょう

しかし、不屈の精神力に

流石の物理的な長刀本体は6人目でとうとう耐え切れず

中よりうち折れてしまいます

残る太刀を抜いて戦うも、9人目で太刀もとうとう折れてしまいました

頼むは、腰刀ばかりとなったその時

「一来法師(いちらいほうし)」と呼ばれる大力の剛の者が

「悪しう候、浄妙坊」

と、頭上をひらりと飛び越えて先陣を取ったんです

その姿こそが

この山が表現している、まさにその瞬間なんだそうですよ

そんな経緯からか別名「悪しゅう候山」とも呼ばれ

「坊」はとれても山の名前にはなってしまった浄妙山の場所はコチラ↓

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